8月30日(金)17:45。教会前のスタート地点。スタート15分前、MCが会場を盛り上げ、お決まりのBGM(Conquest of 〜)から手拍子へと、ボルテージがマックスに上がっていた。

さすが世界一の規模を誇るUltra Trail du Mont Blanc、通称“UTMB”。ランナーだけではなく、観客、メディア、関係者の数が多く写真を撮る方も一苦労。

人ごみをかき分け望遠レンズでスタート前の土井選手を発見。

カウントダウンと同時に一気に約3000人ものランナーがシャモニーの街を駆け抜け、170kmという長旅に出かける。

第一エイドのLes Contamine”コンタミン”。トップ選手のパウ、グザビエが通過し、土井選手を待ち構えていた時に、信じ難い光景が、、、、特徴のあるヘッドランプの形状を見つけ、急いでカメラをランナーに向けた。なんと中国のサロモンアスリートのDeng選手。*後に彼の事は同じサロモンアスリートの大瀬選手に教えてもらうことになる。

日本人ではないトップランナーがトレイルマスター を装着している、、、

アメリカ人のアルトラアンバサダーのジェイソン・シュラブ。

初めてレースで見たが、長身で歩幅が大きい。

アジアの選手。だが名前は知らない。

そして、土井選手が45位でやってきた。落ち着いた様子だが、イヤホンを付けている。音楽でも聴いているのだろうか?どんな音楽を聴いているのかが気になるw 

その後、去年、トレイルマスターのモデルをやってもらったフランス人のファビアンも到着。この時点で弊社製品を装着して走っているランナーが、、、なんと、、、6名。 この世界最高峰のレースで、、、まさか、こんな光景が見れるとも予想していなかったので、嬉しさのあまり涙が出てきました。*これホンマです。

クールマイヨールに移り、土井選手を待つ。「来た!」っと思ったら笑顔でハイタッチをする奥宮選手だった。調子が良さそうなのは伝わってくる。

「遂に来たっ!」と思ったら、NEW HALEの芥田さん。突然横から現れました。笑

そして遂に来た!土井選手。あれ?、、、歩いている。。。

んっ?、何かおかしい。

土井選手の見た事のない表情。

お腹の調子が悪い、、、と

この状況で最後まで(次のエイドまでも)走れる自信がない。と

横になり深呼吸する土井選手。僕はサポーターではなく、あくまでもカメラマンというポジションだから、気軽に声は掛けにくい。心の中では、“頑張ろう!取り敢えず次のエイドまでは行こう!”と叫ぶも声には出せない。慎重に見守り、シャッターを切る。これが僕の出来ること。そしてその後、ドラマが、、、、続く