この連載は、milestoneについてのアレコレを、三人(西岡・吉田・ハルカ)に(#水曜ぶどう坂練 で出会った)ライターの萩原が聞いて深堀りする、架空のポッドキャスト番組です。

寒かったり暖かかったりを繰り返す日々が続きましたが、そろそろ春は近いのでしょうか。さて今月は?

西岡(以下、西):みなさん、こんばんは!milestoneの西岡です!

 

吉田(以下、吉):みなさん、こんばんは!!milestoneの吉田です!!

 

大森(以下、遥):みなさん、こんばんは!!!milestoneのハルカです!!!

 

萩原(以下、萩):元気にありがとう御座います。食い気味に途中からかぶせて挨拶するのやめてもらっていいですか(笑)文字で表現できないので。それでは、今月も宜しくお願いします。

 

西:今回は、まもなくリリースとなりますハットです。

 

遥:ハッと驚く新商品ですね!

 

西:ありがとうございます! ハットは前から要望があったアイテムなんですけど、実は過去に出したことがあるんです。

 

遥:いつの話ですか?

 

西:ブランド立ち上げ当初だから何年前だろう。

遥:「おしえて!マイルスト~ン」初期のコラムに載ってましたよね。

萩:第2回「同じ頭につけるもの」ですね。コラムの中で、2016年とありました。

吉:ヘッドランプを取り付けられるものから始まったんですよね。

西:一部コアなファンの方から、またやって欲しいという声もあり、ようやく実現しました。形は前作と同じ形です。

遥:ツバの長さも同じ?

西:一緒です。そして、新しく名前をつけました。デナリ・ハットです。

吉:いいえ、デナリ・バケット・ハットです。

西:バケット・ハット?

吉:何か動揺してはりますか?(笑)もしかして…

西:大丈夫(笑)

遥:これまでのキャップには"名前"が無かったですよね。

吉:「第2回」にも名前が登場してる冨田さんから、自分らあんだけアパレルには名前つけてるのに、こんだけ長年やってる帽子には名前付けてくれへんの?って言われたんですよ。

遥:結局、品番でしか呼んでなかったですからね。

吉:ほんまや!ってなって。

西:ハッとしたよね。

吉:それ!言いたかったのに。

西:録り直そうか(笑)

吉:やっぱり名前付けた方が良いなと思って。確かに入社してからこれまで何の疑問も持たずにキャップは品番で呼んでたし、入社してすぐ企画させてもらったキャップにも番号をつけて満足してたんですけど。

西:新しく帽子が生まれる度に番号が大きくなってたんよね。今回は025(25番目の作品)なんやけど、我々と帽子屋さんとの間でやり取りする品番と、帽子屋さんと生産工場との間での品番は違ったりして、分かりやすい名前がないと、そのズレがややこしかったりもするわけ。

吉:もしかして、一部のプライスカードにはデナリ・ハットと書かれてるかもしれませんが、正式名はデナリ・バケット・ハットです。

西:問題ないです(笑)それで、どんな名前にするかって話してたのは何処へ向かう途中だっけ?三人で車に乗ってたような。

吉:信越?

遥:お二人は釣りに行ってたから、(信越五岳トレイルランニングレース2025は)私しか行ってませんよ!

西:ハセツネかな?

遥:私行ってません! OMM本戦?

西:俺行ってないわ。

萩:もしや誰も覚えていない?(笑)

吉:たぶん、ノマフェス(ノマディクス・フェスティバル)やね。

萩:12月だったら、まだ最近じゃないですか(笑)

遥:スマホに、キリマンジャロ、マッキンリー、アイガー、マッターホルン…とその日付でメモが残ってます。

西:じゃあ、その時やね。商品の企画自体は進んでたけど、名前は後からやったんよね。せっかくなら山の名前が良いんじゃないかということで。デナリ・バケット・ハット。バケットって何やっけ?

吉:バケット・ハットは帽子の形のひとつで、バケツをひっくり返した形が由来です。短いツバが下向きに付いていて、20世紀初頭にアイルランドの漁師が使っていたそうですよ。ちなみに、1980年代からのヒップホップ文化の中でも人気を博したとか。

西:カンゴールハットやね。それなら分かるわ。

吉:ジャミロクワイは?

萩:もっとフカフカの帽子ちゃいましたっけ(笑)

西:我々のキャップの中から定番の色と素材を選びました。MSC-013をベースに4色。

遥:エボニーブラック、オールホワイト、ブルーブルー、ブラウンブラウンでございます。

西:キャップで白を出した時は、思いのほか人気やったよね。

遥:夏らしく爽やかですね。ツバの裏も白です。日差しを反射して熱を吸収しないので、暑い時には実用面でも有効かと。トレランのハットって丸っこい形がよくあるかなと思うんですけど、バケット型はあまり無かったし良いかなと。

西:サイズ調整も後ろのストラップで出来るようになっており、そこ(アジャスター部分の開口部)からポニーテールが出せるのでロングヘアの方にも愛用していただけるかと思いますね。

遥:ツバのワイヤーが360度入ってるので、後ろを跳ね上げたり、テンガロンハットみたいに出来たりも。

吉:ハット型はいろんなアクティビティに使ってもらえるかと。全面メッシュなので、もちろんトレランにも。なぜ今まで出さんかったんやという話ですけどね。

遥:リクエストは多かったですよね。

吉:これまで自分がトレランのレースに出る時に、ハットかキャップの二択なら、キャップを被るだろうと思ってました。けど、レースじゃなくても山で遊ぶのには、色んなスタイルがあって良いし、そんな声にも応えていきたいなと、ようやく完成しました。

萩:ハットは首まわりの日差しも遮れるし、メッシュだから蒸れなさそうですね。

西:価格の方は、7,200円プラス税で7,920円になります。

萩:名前の「デナリ」と帽子の形は意識してます?

吉:意識してないです(笑)

萩:三角に尖った山でもなく、もっこりした独立峰なので形も遠からずかと思いますよ。

吉:ここで意識してるって言うてもうたら、次からがまた大変やから(笑)帽子関係のアイテムは、これから山の名前にしていきたいと思ってます。

西:イコマ・ハットとかね(笑)

遥:コンゴウ・ハットとか。

萩:近場の山ばっかり(笑)

吉:ネタはいっぱいあるね。

西:山ほどある。山だけに。

吉:うまいこと言うね!

西:やっぱり響きが大事やね。呼びやすさ。そういう意味では、今回も含めて帽子の形状を表す言葉は商品名にはない方が呼んでもらいやすいかな。

やっぱり”デナリ バケットハット”じゃなくて、”デナリ ハット”にしよう!

吉•遥•萩:でた!しゅうちゃんのちゃぶ台返し!笑

遥:デナリはアラスカの山で、2015年にマッキンリーからデナリに改称されたそうです。北アメリカ大陸最高峰です。

萩:マッキンリーはアメリカの大統領から名付けたけど、アラスカの先住民の呼び名に戻したということらしいですね。意味は「偉大なもの」のようです。

ヨッシーは少し前から被ってるのを見かけたけど、被り心地はどう?

吉:僕の場合、MSC-013を被って走ってると、脱げてしまうんですよ。僕の頭は鉢が張ってるから、僕には浅いんです。でも、このハットなら大丈夫。脱げないです。なので、頭の形的にMSC-022や023じゃないと被れない僕のような人も安心して被って頂けます。

萩:ヨッシーみたいにしっかり深く被るのもいいね。

吉:これくらい深く被ると脱げることないから、レースでも使えます。後ろのストラップがゴムになってるのでフィット感が良いんですよ。

萩:ハルカちゃんサイズではどうですか?MSC-013が大きいからMSC-024という頭が小さめの方向けのアイテムができたという話(第31回「必要か、不必要か」)も前にしてもらいましたよね。

遥:しっかり締めるといけます。走っても飛んでいく感じはないです。やっぱり後ろのアジャスター部分がゴムになってるのがポイントですね。

西:じゃあ、今日はこの辺ですかね。

遥:ちょっと待ったー! 再入荷のお知らせをさせてください。オニオン・フーディの2025年のニューカラーだったアッシュグレーロイヤルネイビーが戻ってきます。発売して即完売してしまいまして、急遽増産に掛かっていたんです。3月の頭には店頭に並ぶかと。

西:玉ねぎの再収穫というわけやね。

遥:店頭に並ぶ分がほとんどなくて、あっという間に売り切れてしまったので、久しぶりにお目に掛かります。

西:というわけで、本日はこれくらいで。また来月お会いしましょう。さよなら。

吉:さよなら。

遥・萩:さよなら。


今回はキャップではなく、ありそうでなかったハットについて教えてもらいました。登山やハイク、釣りやトレラン等のアクティビティ以外でも幅広いシーンで活躍しそうです。

さて、名付けられた「デナリ」といえば、冒険家・植村直巳が消息を絶った山。その時の年齢は43歳でした。探検家でありノンフィクション作家でもある角幡雄介の著作『43歳頂点論』(新潮新書)の中では、数々の冒険家が43歳で命を落とす理由が論じられています。それは、体力の下降と経験値の上昇の間にギャップが出来始める頃だから。同時に残りの人生を見据えて焦りが生まれる年齢だからではないか、と。

植村は南極大陸犬橇横断という夢が一度絶たれ、その糸口を探すために冬のデナリ(当時マッキンリー)に単独で向かいますが、登頂後、行方不明となり今もそこに眠っています。

冒険家でなくとも一般人である我々も40代から体力低下していきますが、ランナー人口、トレラン愛好家のボリュームゾーンでもあります。43歳以降も50代でも、アスリートではない市民ランナーなら、まだまだ成長できるはず、と年齢に抗っていきたいですね。走り過ぎと山の危険には充分注意しながらトレイルランニングを、そして自然とより深く遊ぶことを、経験値を重ねながら長く楽しみたいものです。

それではまた。


文・構成/萩原 健