この連載は、milestoneについてのアレコレを、三人(西岡・吉田・ハルカ)に(#水曜ぶどう坂練 で出会った)ライターの萩原が聞いて深堀りする、架空のポッドキャスト番組です。

山を走るには最適な季節がやってきました。さて今月は?


西岡(以下、西):今回は、何回目になりますか?

萩原(以下、萩):第46回目になります。

西:継続は力。続けることが大事やね。今月も新作があるんでしたっけ?

吉田(以下、吉):はい、あります。「おし!マイ」もロングランになってきましたので、

今月はロングスリーブを紹介させてもらいます。

大森(以下、遥):(苦笑)

西:ロングスリーブのTシャツと言いますと、これまでDoo-Bop Hoodyというフード付きのアイテムがありましたよね。Doo-Bopシリーズの生地で。

吉:今回のベースとなる生地は、キャンバスTです。

西:いわゆる、コットンライクなリサイクルポリエステルの生地です。milestoneでは定番のアイテムであるキャンバスTの、長袖バージョンということになります。

遥:フード無しの、 いわゆるロンTは初ですよね。

西:初めてです。 

吉:「ロンTが欲しい」っていう声は結構あったんです。

遥:じゃあ、どうしてこれまで出してなかったんですか?

吉:やっぱりレースで走るのにロングスリーブのTシャツを使うっていうことが、あんまり想定しにくいですよね。トレイルランニングにおいては。

萩:スタートからゴールまでレースが進む上で、標高や寒暖差の変化とともに発汗量も変化していくので、暑さの調整がしにくい長袖のTシャツを選ばないということですよね。

吉:なので、どうかなとは思ってたんですけど、普段使いもしてもらえるキャンバスTの生地で出してみました。

遥:デイリーでも、アクティブな時でも。

吉:ご近所ランであれば、キャンバスTは使ってもらえるので、冬場のジョグとかに使ってもらいたいなということで。

萩:人によりけりかと思いますけど、自分なんかは寒がりで普段から発汗量も少ないので、この時期から練習は長袖派です。そんな方にはちょうどかと。

西:これまでキャンバスTはどんなのを出してたかな。一番最初は何やったっけ?「ビーム」かな?

吉:キャンバスTは「ビーム」からだったと思います。

萩:第15回で紹介してもらいました。

西:COVERくんにデザインしてもらって、その次にジェリー・マルケス。

吉:ほいで、カサブランカかな。

遥:今年はマルケスのバックプリントもやりましたね。

西:ジェリー・マルケスのTシャツは、皆さん着てくれて、すっかりお馴染みだと思うんですけど。そんな中、オカモト画伯にデザインしてもらったナショナルパークっていうTシャツも出したんです。

遥: アメリカの国立公園をモチーフに描いてもらったTシャツですね。 

萩:第39回「遠くへ思いを馳せること」で紹介してもらいました。

西:今年の4月に出したんですけど、それがまあ、おかげさまで瞬殺だったんですよ。

遥:大好評でしたね。

吉:結局、僕らは着れなかったもんね。 

西:そうそう。自分らに回ってこないぐらい早かったっていう。

遥:一瞬でした。

 西:だから、僕らも着たいし、一度は袖通したい。大体のアイテムは持ってるけど、俺ですら持ってないくらいだから、よっぽどやん。

吉:気が付いたら、無かったです。

西:だから今回はロングスリーブにして、ボディの色も前回とは違った色で作りました。今回は何色でしたっけ?

遥:オフホワイトとブラウンです。

西:この二色で。すごく可愛らしいデザインですし。

吉:マルケスTシャツを着てくれてる方はわかってくれてると思うんですけど、キャンバスTのカタチをおさらいしておきますね。よくあるTシャツはセットインっていう、胴に袖をつけるっていう縫い方です。これはラグランっていう袖の付け方をしてて、さらに普通のラグランとはちょっと違って少しアレンジしてます。ヴィンテージ好きの方はご存知のフリーダムスリーブっていう1940年代ぐらいのスウェットのディテールを取り入れてます。

西: オマージュして。

吉:はい。オマージュしてます。

遥:ラグランにすると何が良いんですか?

吉:腕が上げやすいですね。 着心地を重視してフラットシーマミシンで縫っているので肌当たりも気にならないですし。 

遥:擦れにくいですね。

吉:あと、後ろをちょっと長くしたりもしています。

遥:アクティブに動いて、かがんでも背中が見えないように。あとザックでずり上がりを防ぐためですよね。

吉:中でも今回一番こだわったポイントが袖口なんです。よくあるロンTは二本針っていう始末になってるものが多いと思うんですよ。

萩:パツンとなってる普通の袖口ですよね。

吉:そこをリブにしました。

遥:リブとは?

吉:首のところと同じパーツです。

遥:伸縮性が良いってことですよね。

西:着てるとなんか、このリブ編みがめちゃくちゃいいね。 長さもいい。 

吉:ちょうどいいでしょ。

西:ちょうどいい。長すぎたら、もちゃっとするし、短すぎても良くないから、この長さが抜群やなと思って。リブの長さというか太さというか。

吉:これはだいぶ意識して、この長さにしました。リブが長くてその袖口がキュッって締まってるやつもあるんですけど、それだとちょっと着にくいんですよね。だからできるだけ袖口は緩くして、リブは短くして。この辺はこだわりましたね。

萩:袖をまくり上げやすくて、 走る時にはいいですよね。

西:良いところで止まってくれるからね。このオフホワイトの方のプリントカラーはエメラルドグリーンって言うんですかね。パキッとしたすごく爽やかな青緑。

遥:爽やかですね!

西:これ、爽やかじゃない?

吉:これは何と言うか、爽やかですね。

萩:そうですね。確かにこれは、爽やかですね(笑)

 西:落ち着いた感じのブラウンの方は、プリントの生成り色がマッチしてますね。白じゃなくて。岡本画伯が「EST 2014」とか「81」って落とし込んでくれていて、このデザインがまたロンTで復活したのはすごく嬉しいです。



・ロングスリーブで「LIGHTING YOUR WAY」



西:ナショナルパークは二色展開なんですが、milestone TERADACHOとオンラインショップの限定アイテムで、シグネチャーデザイン「LIGHTING YOUR WAY」が胸に入ったロングスリーブも御座います。

遥:ボディはグリーンです。

西:プリント色はブルーグレー的な色です。

吉:おしゃれな色ですね。

西:上級者向けですね。少量ですけれども、やってみようかなということで。 

吉:シグネチャーはしばらく無かったですからね。ずっと在庫切れしてたので「もうやらないんですか?」って問い合わせもありましたし。

西:僕らの中では定番のデザインなので、毎年いろんな色でやってますけど、こういう形でロンTになって出るっていうのは新たな試みです。

萩:ロンTだと袖の部分のフラットシーマがデザインとして活きてきますよね。

西:フラットシーマ好きやからな、俺は結構。「スポーティーになる」って言われるけど。形がゆったりしてるから。そんな感じないかな。

吉:糸の色を変えたりすると一気にスポーティーになるんですよね。

西:普段着としても着れる、さりげない感じでいいんじゃないかな。すごくいいのが出来上がったんじゃないかな。このロングスリーブのキャンバスTシャツは今後もいろんな色で、やれたらいいかなと思ってる次第です。

吉:気になるお値段は?

 遥:9,000円プラス税で。アンダー一万円で。

西:こちらも好評発売中です。

遥:サイズによっては欠けてきていますので気になる方はぜひお早めにチェックしてみてください。

西:今日はそんなところで。



・冬と言えば、の新色



遥:ちょっと待ったー!

西:何なに?

遥:冬といえば、あの商品があるやないですか!あの新色があるやないですか!

西:ありましたね。

遥:去年発売して話題になりましたHeatwave Titanium Hoodyの新色が出ます。中綿にClimashield®APEX を使用して、裏地にチタンスパッタリングを施した、軽くて暖かい中綿アウターです。

吉:機能については、発売時にしっかり喋りましたよね。

萩:ちょうど一年前の第34回「山の上にも寄せる波」で、開発の過程やこだわりポイント、名前の由来についても詳しく紹介してもらいました。

西:カラーネームは?

遥:リッジブラウンです。なんでこの色になったんですか? 

西:色を展開する時には、いろんなバランスを考えるんよね。まず一発目はアンバーゴールド、ミストグレー、クロームブラックの三色展開でした。次に出すなら、グレーをやろうか?茶色をやろうか?ってなったんやけど、黒に似通ると同じ色をまた出すようなものやから避けたいなと。ちょっと離してちょうどええ塩梅なのがこの辺りかなって。ほんまにええ色やな。

遥:だいぶ明るいけどミストグレーも一応グレーですし。ちょっとブラウンに寄せたんですね。

西:茶系をやりたかったっていうところで。

吉:これがめっちゃ難しくて。こっちからこんな色でお願いしますって、まず出すじゃないですか。そしたら実際の生地で染めたものが、小さな生地でいくつか上がってきます。その中から選んだものに、実際の中綿も入れてチタンスパッタリング加工もやるじゃないですか。そしたら生地で見た時の見え方と実際に製品になった時の色が違うんですよね。イメージするのがほんまに難しくて。

西:ほんまにこっちの生地? 間違ってない?どう見てもこっちやん。

吉:おや?あれ?そんなことある?ちょっと確認します。

遥:メールの履歴を辿ると「変更して進行お願いします」って書いてありますよ。

 

 

吉:思い出しました! 洗濯した時の堅牢度が弱いから、オススメしないってことで変更した経緯があったんでした!

萩:生地が同じでもカラーによって色落ちのしやすさが違うってことですか?

吉:そうなんです。移染しやすい色素とそうでないものがあるんです。赤なんかは特に色移りしやすいんですよ。

萩:だから小学校の時の白い体操着がピンク色になりやすいんですね(笑)

吉:そうそう(笑)話を戻すと、小さい生地では色のイメージがしにくくて、実際の製品とは結構変わったりするっていう話で、今回は思ってたより良かったんです。

西:ファーストインプレッションでこれはイケるなって。

遥:こういうのが面白いですよね。

西:この色は男性も女性も使いやすい色やと思う。

遥: ちょっと品がありますよね。通勤の時にも着てもらいたい。

西:下手したら黒より良いかもしれへん、マジで。おかげさまでHeatwave Titanium Hoodyは二年目に突入です。新しいプロダクトを世に出すのは俺らも不安もあるし、でも期待も大きいし。こうやって新色を出せるっていうことは、良かったってことなんよね。じゃないとそのまま消えていくから。そういう意味では、出せて良かったなと思うし。

萩:三色はそのまま維持して、プラスして新色ってことですか?

西:ですです。

吉:ヒートウェーブを実際使ってみて良かったのは、この夏のシーズンに釣りでアルプスへ行く時は、ずっとこれを持って行ってました。 雨が降らなかったら、グランドシート敷いた上にマットを置いて、ゴロ寝でもいいぐらい。

西:ぬくもりを感じるからね。 あと何よりも軽いね。 

遥:シュラフ代わりになるので、ファストパッキングの強い味方です。

萩:テン場や沢に着いて、夕飯を食べたりする時に着て、それがそのまま就寝具になるってことですよね。

西:マルチに使えるアイテムです。

遥:BAMBI100で夜に応援しながら待ってる時にも活躍しました。

吉:秋のレースや春のレースでサポートの人はずっと着れますね。エイドやボランティアする時にもめっちゃいいと思う。

遥:エイドで身支度してる時にも使ってもらえるかと。

西:じゃあ、今日はこの辺で…

遥:イベントの告知もさせてください!京都で出店がありますよね。

西:KYOTO HIKER'S GEAR PARTY 2026 ですね。10月31日の土曜日に下鴨神社です。

遥:OMM JAPAN 2026 TAKASHIMAも出店しますよね。二週連続出店ですが。Heatwave Titanium Hoodyも持っていきますよ。

萩:関西での初開催ですからね。

吉:完走目指して頑張りましょう。

西:というわけで、今月はこんな感じで。また来月お会いしましょう。さよなら。

吉:さよなら。

遥・萩:さよなら。


今月は、これからの季節に必要になるロングスリーブTシャツと中綿アウターの新色を紹介してもらいました。ついこの間までノースリーブで走っていたのに、もう長袖。季節が急に変わって、半袖を着る時期を見失いそうです。

秋といえばOMM(Original Moutain Marathon)。「山の総合力」と「チームワーク」が試されるレースとして、気候条件の厳しくなる晩秋にあえて開催されています。

先日、OMM対策として地図読みの練習に行ってきました。一年ぶりに地図とコンパスを手にすると、縮尺が分からずコンパスの持ち方すら忘れてしまっている始末。地図読みの師匠に教えを乞いながら、常設されているパーマネントコースを周りました。方角と位置、標高を確認し、実際の地形を見ながら歩測で距離を確かめながらチェックポイントを探します。

いつも訪れている山なのに、通ったことのない細いトレイルに誘われて、不安ながら進むと知っている場所へ辿り着く。こんな道があったのか、と見慣れた山が新しい山に見えた瞬間でした。新しい道を知れば、新しい地図が頭の中で出来ていきます。

便利なアプリに頼りがちですが、不便な道具だけが導いてくれる世界があることを教えてもらいました。

今だけの秋の山を存分に味わいましょう。それでは、また来月。


文・構成/萩原 健