この連載は、milestoneについてのアレコレを、三人(西岡・吉田・ハルカ)に(#水曜ぶどう坂練 で出会った)ライターの萩原が聞いて深堀りする、架空のポッドキャスト番組です。

梅雨らしく週末の天気が気になるこの頃。今月は?

 

・新作 Fast Trail Shorts



西岡(以下、西):今月はお待ちかね。新作ショーツについてです。

大森(以下、遥):じゃじゃーん! こちらがFast Trail Shorts でございます!

萩原(以下、萩):どういった場面で使うものでしょうか?

吉田(以下、吉):オールラウンドプレーヤーになります。(笑)

萩:というと?

遥:トレイルランニングはもちろん、名前の通りファストハイクからバイクパッキングまで、マルチに使えて遊びと遊びをシームレスにつなぐパンツでございます。

西:これまでにも似たようなパンツはあったよね、ワッペンの付いた。

吉:Daybreak Shortsのことですね。うちのショートパンツと言えば、ハイク寄りのDaybreak ShortsとランナーのためのNatty Shortsという二枚看板があるんですけど、その二つの良いとこ取りをしています。「ファスト・トレイル」という名前は、これまで手袋に付けていました。

遥:Fast Trail Gloveは、ランにもハイクにも使ってもらって好評を頂いてましたよね。

吉:どちらにも使えて軽くて動きやすいショーツということで、今回名付けています。

西:そもそもどういう経緯で作ることになったんやっけ? 覚えてる?

吉:僕らのお客さんはトレイルランナーの方が多いんです。なので最初はラン向けのショーツであるNatty Shortsの新しい形を考えようという話だったんです。ヤマネンコ(ROCK STEPPERS 店主:山根氏)が、新しいショーツを作るなら、丈はもっと短い方が良い。ブルマくらいと言うてたんです(笑)

萩:レースで本気で走ってるときの足さばきや真夏の暑さを考えると、っていう一案ですよね。

吉:でも、それでは誰も穿かんやろ、と(笑)最終的に、トレイルランニングのためのショーツという意味では、Natty Shortsが一つの完成形なんじゃないかと。

じゃあ、逆に丈を長くしようかって。

萩:そしたらDaybreak Shortsとカブリますよね。

吉:でも、Daybreak Shortsでレースに出たり、長い距離を走るのはキビシイです。じゃあ、Daybreak Shortsのようにオールラウンドに使えて、且つトレランレースでも穿けるようなパンツを作ってみようかと。Natty Shortsの唯一の弱点は、デパートに履いていくのがちょっとキツイとこです(笑)丈が短いから。

西:トレランを始めたい方がNatty Shortsを試着されると「丈が短かくて恥ずかしい」っていうリアクションをされることがあるんです。男性でも女性でも穿き慣れてないと。

吉:これまでロングパンツで登山されてたり、リラックスした丈の短パンを穿かれていた方が、いきなり5インチのショーツを穿くのは、確かに抵抗があるかなと思うんです。なのでFast Trail Shortsの丈はDaybreak Shortsと同じ8インチですし、グルカショーツ(軍物の短パン)っぽく少し裾を広げてます。

萩:そこで動きやすさを出してるわけですね。ポケットの見た目はDaybreak Shortsと似てますけど、パターンも違うわけですね。

吉:パターンは全く変えてイチからやりましたね。Natty Shortsの開発時の苦労を思い出しました。何回もサンプルを上げて、やりましたもんね。

西:あの時、ヨッシーはまだ入社前やね。

吉:パタンナーのズン子さんとショッピングモールのフードコートであーでもないこーでもないと何度も打合せしてました。まだこのmilestone TERADACHOという場所もなかったですし。布帛(ふはく)のパターンは、生産をお願いするところのパタンナーさんに引いてもらいます。その上がってきたサンプルを実際に穿いてみて、ここをこう直したいというのを、ズン子さんが紙に落として修正していくっていうやり方でやってるんです。

萩:立体で見たものを、平面にしたときにどれくらい動かすのかということろですね。

西:ちょっと待って。布帛って何か説明してほしいな。

吉:はい。布帛とニットの違いですね。布帛はウーブン(woven)とも言いますけど、たての糸とよこの糸で織られた織物です。ニットは編み物です。ニットはTシャツやセーターみたいに一本の糸で出来ているので、どこかほつれたら、くるくるくるってほどけていきます。織物は格子状の組織なのでほつれても糸を引っ張るとギュッとなるだけで止まるんです。

西:ということは、例えば、手ぬぐいは織物やな。

吉:そうです。話を戻すと、パンツのパターンは本当に苦労するんです。

遥:サイズによっては、穿くと股の部分にふんどしみたいな余計なシワが入ったりしましたよね。

萩:ふんどし?(笑)

遥:股の部分のマチの量を増やして調整する必要がありました。

西:丈は長くてもサイドに大胆にスリットを入れることで、足さばきが良くなってます。デイブレイクよりも素材的には軽くて薄くて、肌離れも良い。走れるショーツです。定番のショーツになってほしいなと思ってますよ。

遥:どれくらいのスピードで走れるんですか?

吉:3分台では走ってないですけど、キロ4分なら問題なく走ってもらえます。

西:フルマラソンのスピード練習でも穿いてました。

遥:トレランレースでは、この前吉田さんが奥信濃100の50kmを穿いて走りましたね。

photo by Sho Fujimaki

萩:ラン以外のシーンではどうですか?

吉:先日moonlightgear Osakaのみんなと奥辺路をファストハイクした時は、僕たち三人共このFast Trail Shortsを穿きました。8インチなので足上げが気になるかなと思ったのですが、生地が薄手なのと、

裏の生地面が凸凹しているので、全く脚にまとわりつくことなく、快適に行動することができました。

遥:吉田さんはmilestoneへの通勤時にも、普段着としてよく着用していますよね。

吉:前後左右の大容量ポケットに加えて、ファスナーつきのリアポケットとスマホポケットがあるから、日常生活でも想像以上に便利なんよね。

遥:合計6ポケットです。スマホポケットは飛び出し防止のスナップボタンが付いています。

リアポケットは、Natty Shortsと同じウィンドシェルが入るサイズになってます。

吉:丈の長さもちょうどいいし。Daybreak Shortsでも日常の使いやすさはあったけど、更にランニングにまで適用出来てしまうので、ちょっとこの使いやすさは驚異的かも。

遥:Fast Trail Shortsで出勤して、退勤後、穿き替えずにそのままランニングができるのは、とてもスムーズです。

西:カラーはジェットブラックとグレーシャーシルバーの2色展開です。

萩:今回はベルト付きなんですね。

吉:西岡さんは、あまりウェビングベルト付きのパンツを穿かないんですよ。でも僕やハルカはよく穿いてるし、何より便利なんです。Daybreak Shortsはベルトを選ぶ楽しさもあるんですけど、煩わしさと両方があって。ベルト付きならサッと穿けます。

萩:前開きのジッパーもないですね。

吉:紐にするという意見もあったんやけど、圧倒的に楽な方を選びました。

萩:ベルトループも一つあるんですね。

遥:最初は無かったんですけど、正面に(ウェビングベルトが)だらんと垂れるのはカッコ悪いので、後から足しました。あと、ベルトがねじれにくいように、後ろ中心に少しベルトが出る隙間を作ってます。

吉:ねじれにくいし、もし、ねじれた場合も復帰させやすいんです。

萩:この隙間はそういう理由だったんですね。

西:発売は明日、6月26日(金)午前8時からです。

遥:登山雑誌「PEAKS」5月号の春のギア特集には早々に掲載されていたんですけど、ようやく発売です。

遥:発売に合わせて商品説明動画も作成しましたので、そちらもご覧ください。

吉:アクティビティを選ばない穿きやすさと使いやすさがウリです。

遥:この夏はこれを着て、高山にもたくさん登りたいです。OMM BIKEでも使いたいですね。

西:それでは今日はこの辺で、さよなら。

吉:さよなら。

遥・萩:さよなら。

今回は新作Fast Trail Shorts について教えてもらいました。街から山のアクティビティやランニングまで穿き続けられるショーツの登場です。落ち着いたカラーは普段使いでも違和感なく合わせ易そうです。

春のレースもひと段落して、これから夏に掛けてはしっかり走り込む時期ですね。梅雨がほどんど無かった去年と比べると、6月後半でもまだ暑過ぎないのは有難いです。それでも水分と塩分補給を小まめに早めに、熱中症にはくれぐれもお気を付けください。楽観的に「大丈夫」と思ってる時こそ「大丈夫じゃない」ですから。「大丈夫だろうか?」と冷静に疑えている時が正常です。

さて、まもなくmilestone TERADACHOの三周年祭ですね。

踊りましょう。


文・構成/萩原 健