みなさん、おはこんばんちは。milestoneの吉田です。
今回は、僕がmilestoneとしてでなく、イチ個人としてプライベートで、プロジェクトメンバーとして参加している100マイルイベント、BAMBI100について、その誕生秘話やそこに込めた想いを綴ってみたいと思います。
BAMBI100の第一回は2022年の10月に開催されたわけですが、そこに至るまでの経緯は、数々のご縁が結び付けてくれたものでした。
まずこのイベントの言い出しっぺは、みなさんご存じ”世界の土井ちゃん”こと、土井陵選手です。2021年に彼が、milestoneの西岡氏に関西で100マイルのレースがやりたいという相談を持ちかけたことからこのプロジェクトはスタートします。その後すぐ2人でイベントを運営していくのはキャパシティ的にも難しいだろうということで、西岡氏が当時からよく一緒に走っていた僕に声をかけてくれたのです。
土井ちゃんとは、その年に行われたTJAR(トランスジャパンアルプスレース)にて、悪天候によりレースが途中で中止になった際、北アルプスにいた僕たちの車でピックアップして帰った時に面識はあり、礼儀正しいナイスガイだということは分かっていました。

これはその時の写真なのですが、急なレース中止のため、着替えを持っていなかった土井ちゃんが僕のぶどう坂Tシャツを着ているという珍しい写真です。笑
BAMBI100に話を戻すと、僕としては、土井選手という存在を冠にして、スピードや過酷さを競う100マイルを開催したいのかなと勝手に想像して、当初は誘って頂いたプロジェクトメンバー入りをお断りするつもりでした。
でも、いざ話をしてみると、そうではなくてもっと100マイルの敷居を下げ、長い距離を走る素晴らしさのすそ野を拡げていきたい、とのことでしたので、以下の価値観を共有することでプロジェクトメンバーに加えて頂くことになりました。
・速さを競う「レース」ではなく、出走者全員の完走を目指す「イベント」とする
・選手やメーカー、ショップの冠は付けず、プロジェクトメンバーそれぞれが個人として
参画し、全員が対等に決定権を持つ
・イベントを通して営利目的は廃し、理念を共有する選手、メーカー、ショップなど
関わる全ての個人、団体がボランティアベースで参加できるイベントとする
その後、土井ちゃんが絶大な信頼を置く福山さん(奈良県生駒市の職員でありつつ、TJARを2度完走している!!)が加入し、僕の推薦で奈良のアウトドアショップYosemiteの店主、豊田さんにも加入してもらい、ここに第一回BAMBI100のプロジェクトメンバーがそろうこととなりました。

第一回のミーティングは、2022年2月7日にマイルストーンの事務所があった建物の会議室で行われました。たった5年前だけどみんな若い!笑
このあとは、10月の開催まで、毎月ミーティングを重ねていくなかで、このイベントの骨子を決めていくことになります。
【コンセプト】
-誰にでも挑戦しやすい100マイルを- ということで、出走条件を100マイル走ったことがない人、もしくは最後に100マイルを走ってから5年以上経過している人に限定することにしました。
【出走人数】
プロジェクトメンバー5人とボランティアで運営できる最大の人数ということで、30人に決定しました。その30人は男女を均等に分け、更に年代も20代から70代まで、エントリー人数の割合に応じてまんべんなく分けることとしました。そこから各プロジェクトメンバーが推薦する出走者を一人ずつと、安全管理のマーシャルを加え、これがBAMBI100の出走人数のベースとなりました。
また、出走者については、作文を書いて頂いたうえで、出走条件を満たす人については平等に抽選を行うこととしました。
【コース】
都市部から大きく離れていない低山でも開催できる100マイルイベント、ということで、生駒山と矢田丘陵を巡るコースにしようということで、福山さんがコースディレクターに就任しました。スタート/ゴールの会場として、トライアルというバイク競技の練習場を、生駒山の近くで運営しておられる「ぱわあくらふと」の小玉さんという方に、BAMBI100の会期中場所を貸していただけないか相談したところ、同じマイナー競技同士助け合いましょうと言って頂き、快く貸していただけることに。これで大体のコースイメージが完成しました。1周40km、累積約1500mを4周。誰でも何度でも試走をしてもらえるよう、事前にgpxを公開することとしました。
まだ走られたことがない方は、ぜひ一度1周してみてください。程よく走れる非常にいいコースに仕上がっています。

【参加費】
100マイルレースを走るのは、お金がかかる!ということで、なかなか出走に踏み切れない方がいるという声をよく聞くので、運営をボランティアベースとしてうんと出走費を安く出来るのではないかと、いうことで、8000円に設定しました。(ただし、完走バックルは別売り)
エイドの飲食物など運営費を物販などでなんとか捻出しようということでしたが、第一回はその元金もなかったため、プロジェクトメンバーで数万円ずつ自腹を切って出し合って賄ったというのはここだけの話。笑
【イベント名】
100マイルビギナー(小鹿)ということと、大阪と奈良(鹿がたくさん)の県境である生駒山系と矢田丘陵を舞台に行うということで、「BAMBI100」となりました。(仲間内で色んな名前を出し合ってもらい、てっさんが出してくれたBAMBIが最終的に選ばれました)
ここだけの話、土井ちゃんが出したIKOQ100(生駒と矢田丘陵でイコキュウ)に決まりそうになって、西岡氏とミーティング中にアイコンタクトをしながらヒヤヒヤしたという場面もありました。笑
【スポンサー】
先述の通り、BAMBI100はスポンサーはなしで運営しています。そのため、西岡氏も僕もmilestoneではなく、個人として参加していますし、豊田さんもYosemiteとしてではなく個人として参加しています。のちにプロジェクトメンバーとなる山根氏(ヤマネンコ)も、ROCK STEPPERSではなく、山根氏個人として参加してもらっています。
スポンサーなどの冠をなくしたことによって、イベントの財政的には厳しくなるかもしれませんが、その代わりにどんなメーカーでも、どんなショップでも、ランナーやボランティアとして気兼ねなく参加することができ、業界の皆さんの交流の場としてすごくいい雰囲気が流れ、一般のランナーの皆さんにもいい影響を与えていると思います。
【エイド】
あくまでも出走者が「100マイルという距離を自分で走れるようになる」ためのイベントであり、プロジェクトメンバーやボランティアはその応援をする、という形をとるため、コースマーキングや誘導、エイドでの飲食物の提供を前提としない計画をランナーの皆さんには立ててもらうことにしました。そのうえで、本部エイドとコース上唯一のエイドである、平群エイドでは、出来る限りランナーのおもてなしをすることにしました。

【トレイルでのマナーの啓発】
ゴミを落とさない、むしろ拾う、あいさつをする、登山者とすれ違う時は歩くなど、ハイカーや、マウンテンバイクに乗る方々ともトレイルを一緒に気持ちよく使っていけるようなマナーの啓発を行い、発信もしていくことにしました。これについては、本当に関わっている一人一人の皆さんの努力のおかげで、第一回を開催した時に比べ、地域の皆さんからのBAMBI100を走るメンバーに対する目が非常に温かくなったことを感じています。
これからもこういった活動は続けていきたいと思います。
【試走会・クリーンナップ】
BAMBI100では、プロジェクトメンバーが主催する試走会(1周・40km)を、複数回行っています。試走会を行うことによって、100マイルを走る時のペース配分や補給方法、練習方法などをプロジェクトメンバーから直接聞くことができるということで、当初はより完走率を高めるための試みでした。
いざやってみると完走率を高めるだけでなく、出走者同士が試走会で仲良くなり、BAMBI100本番を一緒に走ったのちに別のレースも一緒に出たり、練習を一緒にするようになったりと交流の輪が続いて、いつのまにか一期生、二期生などと呼び合うように自然となっていったことは嬉しい驚きでした。
また、出走者とプロジェクトメンバーでコースのクリーンナップを行うという活動も毎年行っています。これもBAMBI100の考え方を体現している活動ですので、今後も必ず続けていきたいと思います。

【アフターパーティ】
コンペティティブなレースではなく、優勝ランナーが最終ランナーを迎えるような、ピースフルな雰囲気のアメリカの100マイルの景色に憧れて、(土井ちゃん含めアメリカの100マイルは走ったことないのであくまでイメージです笑)アフターパーティを開催し、完走者全員から初めての100マイルはどうだったかという感想を聞きたいということが、プロジェクトメンバー全会一致で決定しました。
このアフターパーティは、毎回そこにいる全員に大きな感動を生む素晴らしい時間となり、のちにBAMBI100の名物になります。

アフターパーティでの飲食の提供(第一回は調理も)なども、ボランティアベースで賄うことになりましたので、ぶどう坂の仲間たちの力を200%借りて何とか運営できました。そして今でも毎年力を貸してくれる彼らには本当に感謝してもしきれません。

【告知】
第一回は僕たちプロジェクトメンバーにホームページを作る技術もなく、告知はinstagramとFacebookのみで行うことになりました。その告知用の画像も何もなかったので、西岡氏撮影で、土井ちゃんと有志の方々のエキストラ出演(ちゃっかり僕も入っています笑)で、告知用写真を撮ったのも今ではいい思い出です。この写真以後は、投稿にはイベント中の写真を使用することとなります。

こんな感じで骨子を固め、手弁当で始めたBAMBI100ですが、僕たちの考え方に共感し、協力をしてくださった皆さんがいたからこそ、何とか第一回を開催することができ、出走者の皆さんにもきっと満足してもらえたのだと思います。
その初めの第一歩が、出走希望者やボランティア希望者を募った際、たくさんの方々に応募してもらえる今の人気イベントへの成長に繋がっているんだと確信しています。

さて、BAMBI100プロジェクトメンバーの結成から、第一回の開催までを書き綴って来ましたが、第二回からプロジェクトメンバー入りしたみんなの人気者、山根氏(ヤマネンコ)のことや、今年で第五回を迎えるBAMBI100ですが、その中でアップデートしてきたことなど、次回に紹介させてもらいたいと思います。

実は第一回から写真班として、ボランティアとして参加してくれていたヤマネンコ(左端)。当時はまだ髭に清潔感があって誰なのか分かりません。笑
そして同じく第一回完走者にして、第二回からは写真班として大車輪の活躍をしてくれている山口さん(ヤマさん・右端)。こうやって縁が繋がっていっているのも、大変嬉しく思います。
感想・ご意見や取り上げて欲しいトピックなど、何なりとメッセージを頂けましたら大変励みになります。
それではまた来月、さよなら、さよなら、さよなら。



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