T.D.T.100 in 2021 〜いよいよ100マイルへの挑戦〜
2021/12/10 UP | POSTED BY milestone
T.D.T.100の出走ポイントは羽田空港近くの天空橋。という事もあり大阪からは前日の夕方に飛行機で移動。久々の搭乗でテンションは上がる。私の席は55番A席(窓側)という事でかなり後ろの方。最前列のファーストクラス?には著名芸能人が乗っており、ハッと思う。
初の100マイル走に向け、前日のコンディションがとても重要だと知人から聞き、1)夕食は、油物やコッテリな食べ物は控え、うどんとおにぎり。アルコールは飲みたいけど、ノンアルコールビールで我慢する。2)宿の近くの銭湯『重の湯』へ。これが最高の名湯で温冷浴をしながら、筋肉をほぐし、体の芯から温まる。3)宿に戻り十分な睡眠をとる。
そして翌朝、宿からスタートポイントまでの距離感を把握するため、散歩に出かける。
徒歩10分くらいの位置関係だと把握。天気もすこぶる良い。12月だと言うのに、寒くなく、風もない。そして雲一つない晴天。まさに最高のコンディション。気持ちを抑えジョグもせず、見知らぬ土地を一人歩く。
するとクロネコヤマトの本社であろう建物を通る、敷地内にはグルッと、このシルバーのプレート(著名な方の名言が刻まれている)が足元に敷き詰められている。
タイムリーな言葉が心に響く。
なるほど、なるほど。
普段ならさほど気にならないであろう言葉がやたらと重く、深く、そして響く。
そしてパッキングを済ませ、スタートポイントへ。ドロップバックの大きさが規定寸法よりもオーバーした場合はこんなに分厚い本を持って走らないといけない。幸いにも全員クリア。
そしてRD(レースディレクター)のトモさんよりブリーフィングが始まる。ここで改めて『T.D.Tイズム』をみんなで唱える。アーメン。
出走前にペーサーのサクさん(左)そして前回のブログでご紹介した吉田くんakaヨッシー(右)とで記念写真。監督とコーチに挟まれ感じw。そしていよいよ24時間という長旅が始まる。
午前11:00に天空橋の大鳥居、通称サロ門をスタート。緑のキャップを被って多摩川を北上する。
ペース的にはキロ6.5くらいかな? 飛ばす人も居るが、先は長い。“ゆっくり走ろう”と自分自身に言い聞かす。
次第に陽が沈みはじめ、マイペースを保つ。📷和田さん(NO NAME FM)
すると、たくさんの人がカメラを構えて並んでいる。その横を走り抜けていく緑のキャップを被った御一行。
お目当てはこれ。『Mt.FUJI.』 携帯電話で撮影するには限界があるが、加工なしで綺麗に撮れた。
この後からは自分で写真を撮影する余裕など全くなかった。*GOPROなんてスタートの時しか撮ってないw。鉄道公園にはペーサーのサクさんが居る。あとは彼に任せようと。合流し、青梅高水のトレイルを走り、常福院を折り返し地点として、再び鉄道公園に戻る。トレイルパートは距離的には往復で25キロくらい。サクさんからは“120キロを過ぎたところからが本当の100マイルが始まる”。いよいよここからが勝負だ、と自分に言い聞かせる。眠気もあり、疲れもあり歩くパートも増える。そして交わす言葉も次第に少なくなる。ただ背中を見て走る。📷立てちゃん
朝を迎え、制限時間が気になり始める。時計を見るも距離は全く進まない。時計の調子が悪いのか、自分の調子が悪いのか、、、焦る。
ようやく手を大きく振っている人を発見。ココ“なにわエイド”は大阪でいつも一緒に走っている葡萄メンバーが切り盛りをしている。久しぶりに座わり、そして明石焼を食べる。出汁が美味い。心から癒される。 📷モトさん
途中、“0カロリーエイド”と“ガス橋エイド”は、制限時間に間に合うかどうかの瀬戸際だったためスルー。二子玉のコンビニにも寄りたかったがこれもスルー。最後の2時間は往路よりも早いペースで走る。歩きなし、とにかく振り絞る。そして制限時間8分前くらいにゴールを迎える。やっと、やっとのゴール。
途中、心が折れそうになった時もあったけど、この一年間走ってきた事を振り返り、応援してくれている皆んなの事を思い出し、そして生活習慣が変わり家にいる時間も少なくなっちゃったけど許してくれる家族のことを想い、走り切った。本当にみんなのおかげです。📷コバさん
最後に一緒にゴールした同期メンバーとスタート/ゴール地点のサロ門で記念撮影。さて来年5月末のT.D.Tもすこぶる面白いメンバーが揃う。今から楽しみです。
ゼッケン番号1番。初の100マイルを走破。初のバックルを手に入れる。
信頼しているペーサーaka 完走職人がまさかの2回ロストしたのはココだけの話にしておきますね。