俺たちの『信越五岳トレイルランニングレース2024』

2024/09/22 UP | POSTED BY milestone

皆さん、こんにちは。ご機嫌いかがでしょうか?先週末に開催されました『信越五岳トレイルランニングレース2024』に行ってきましたよ。

受付を済ませ、今回同行したメンバーで記念撮影

左→右:ノリオ、マキ、伊藤ちゃん、西岡、ヨッシー、ハルカ、ヤマネンコ。

 

と本題に入る前に、、、大阪から余裕を持って当日の早朝に出発したのですが、いきなりトラブル発生。高速道路のトンネルで事故。しかも我々の5台くらい前で、かなり深刻な状況。緊急車両がどんどんと集まり救出作業を行なっている様子。全く動かない渋滞に巻き込まれました。

仕方がなくトンネル内でUターンをし、別ルートで行くことに。

Google先生がまさかの富山ルートを推奨してきたのです。汗 受付が14:00までだったので急いで目的地へ

まさかの日本海。笑 そして目的地に何とか間に合いチェックイン。受付を14:00に済ませ、いつもお世話になっているNew-Haleさんでテーピングをしてもらい。

スタミナ補給。いやいやレース前に食べる量やないで!と言いながらもほぼ完食。スタート3時間前

ドロップバッグを預け、今回100マイルに参加する、いつも一緒に走っている水曜ぶどう坂のメンバーと記念写真。

会場ではたくさんの方とお話し出来たり、久々の知人に会ったり、またレース中にもお声がけいただいたりで本当に楽しく、いや苦しく走らせてもらいました。汗

スタート地点では、渋滞に巻き込まれるのが嫌なので真ん中くらいにポールポジションを取り、ゆっくり進んでいたんです。すると、しいたけ農家のしいたけ君(岡本君)が居たので話しながら一緒に進む事に。

(余談ですが、しいたけはTJARの選考を通過する程、とても走力のある選手。今大会では24時間切りを目標にするほど強い。それとmilestoneのカタログではいつも友情出演してくれている間柄)

此処が大きな失敗のスタートでした。一つ目のエイド『荒瀬原』までほとんど歩かず走ってしまったんです。しかも良いペースで。

その後の『バンフ』を通り一つ目の関門エイド『アパ』まで辿り着くも脚が売り切れ状態に。1つ目の大きなポイント。あと110キロも走れるのか?と自問自答する。

すると心の奥底から声が聞こえた、『いや、絶対無理やろ』って。

100マイルレースは100キロ地点からがレースが始まるとは言っていたけど、まさか50キロ地点でこのような状態になるとは正直、想像していなかった。

ペースを一気に落とし、第二関門の国立妙高青少年自然の家を通過し、えげつない登り下りを越えて2つ目の大きなポイントとなる87キロ地点の『池の平スポーツ広場』に到着。

知人がノンアルコールを提供してくれた。

 

暑さと登りで完全にやられた状態で、ネガティブな事ばかり考えている自分。『もうダメだ』。大きな芝生のグランドに倒れ込む。限界を感じた自分は次のエイドで待っているペーサーのヨッシーにLINEのビデオチャットを掛ける。自分の状況を伝えようとするも電波状況が悪く、テキストで3文字『DNF』(Did Not Finishの略、つまりレース棄権)と送る。

するとヨッシーから電話が掛かってきて、時間は十分にあるし、諦めるには早過ぎる。少し寝てから考えて欲しいと言われるも、バスでそちらに向かうと伝える。

後方に居た選手がどんどんと通過していく。知り合いも胃腸トラブルで苦しんでいるが、次の12キロ先の黒姫エイドに向かうと言っている。

少し心の整理をし頭から水を浴びて再スタートをする事に。

大袈裟に聞こえるかもしれないが、限界を越えていく感じがした。ゆっくりと一歩一歩確実に脚を前に進めれば先に着くと信じて、ようやくペーサーヨッシーのいる黒姫エイドにたどり着いた。

ようやく辿り着いたが、“X”の文字を表現している、もう限界の合図です。

 

自分がいかに限界点を越えているのかを伝えようとするもヨッシーは滞在時間は30分以内です。

しっかり食べて、少し休んでください。ザックを下ろしブルーシートに倒れ込む。

胃腸がやられているのか、食欲はないが、お粥やフルーツゼリーを口に入れてみる。

リフレッシュする為、着替えをして、マッサージをしてもらう。

あー、しんどい。もう無理やで。限界やわ。を連呼するも。ペーサーのヨッシーは大丈夫。ゆっくり前に進みましょう。と言ってくる。

そして次のターニングポイントとなる笹ヶ峰へ向けて進む事に。小雨が降ってきているがオーバーヒート防止の為にレインは着用しない。ヨッシーに肩を借りて登りをゆっくり歩いていく。今まで一人で100キロ走ってきたので、人と会話しながら走れる(歩ける)事の重要性を再認識する。

あーしんどい。この登りどんだけ続くねん!っと連呼しながらボチボチ進む。笹ヶ峰に到着する前の林道の下りで結構な雨が降ってきた。二人しか同時に渡れない橋では渋滞が起きている。

トレイルのサーフェイスがどんどんと泥んこ状態になっている。普通に走ればスムーズに行くのに、足は取られ、思うように進まない。雨という不可抗力が生じている為、制限時間に間に合わないかもと頭によぎる。

ヨッシーに“このペースでゴールに間に合うのか?”と聞くと“大丈夫です”と自信を持って答える。ならば安心して彼に任せよう。自分はとにかく脚を前に進める事だけを意識して。

笹ヶ峰エイド前の急騰の登りもゆっくりではあるが、登りきれた。

111キロ地点の笹ヶ峰に着いた時には結構な雨が降っていた。先に到着している選手たちが足止めを喰らっているかのように見えた。ヨッシーはわたしにカレーとコンソメスープを持ってきてくれた。今大会がスタートしてから初めて温かい物を口にした。体の中に染みていくのを感じ取れるほど、美味しく食べた。そしてザックからレインを出し、戦闘モードに突入。滞在時間8分。

このエイドワークで約30人の選手を抜いたことになる。

そして来年発売予定の新作レインウェアを実戦で試す絶好の機会だと感じ二人で仕事の話をしながら進む。(余談ではあるが、わたくし西岡は仕事*特に開発の話をしている時が一番元気だとヨッシーによくツッコまれます)

まだ詳細は多くは語れませんが、とにかく調子の良いレインを二人で体感しながら次のエイド『西登山道入り口』までたどり着いた。此処ではMAGMAの試供品がありサクッと飲んで次の大橋林道通称パタゴニアエイドに向かう。

この時点でかなり雨が酷く、トレイルが池になっていたり、かなりの降水量を感じた。大橋林道では味噌汁とリンゴジュースを頂き、次のエイド戸隠を目指す。此処にはRUN WALK Styleの皆さんがエイドを出してくれている。お蕎麦もある。吉田軍曹からは長めの休憩時間の許可が出た。

ゴールに向けて、最後の大きなエイドだからヘッドランプのバッテリーを変えたりしていこうと思い、到着すると大会ディレクターの石川弘樹氏自らが入ってくる選手に向けて悪天のため、大会はこの142キロ地点の戸隠エイドで中止にします。とアナウンスしている。

我々が戸隠に到着したのが21:47位だったと思う。残りの20キロを5時間掛けていくつもりだったので、32時間で(関門の1時間の余裕を持って)ゴールする予定だったが、まさかの中止となってしまった。

周りを見ると、悔しがっている選手や、泣いている選手も居た。がしかし僕の場合はゴール扱いになり此処で終われるのであればと思い、内心ホッとした、というのが正直な気持ちでした。

これまで信越五岳トレイルランニングレースに向けトレーニングを積んできたけど、まさかの展開となりましたが、大会運営のことを考えるとあの状況でのあの判断は素晴らしかったと思います。

今後も続いていく信越五岳、次の大会に出るよね?ってたくさんの方に言われますけど、十二分に満喫出来たので、自分はもうお腹一杯です。と答えています。

さて、皆さんの信越五岳はいかがでしたでしょうか?最後までゴール出来た選手、戸隠まで来た選手、関門に間に合わなかた選手、また途中で諦めた選手。色々あると思うけど、やっぱり信越五岳トレイルランニングレースは楽しいし、素晴らしいホスピタリティに溢れた愛のある大会だと改めて感じました。

主催者、運営、協賛メーカー、携わられた関係者の皆様、本当にありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

 

また激励のメッセージや会場で喝を入れてくださった皆様、普段から一緒に走っているぶどう坂のみんな、そしてペーサーを担ってくれたヨッシーには感謝の気持ちで一杯です。ありがとうございました。

 

 

今回の装備品:

キャップ:MSC-013 オールホワイト

ヘッドランプ:MS-i1 

ウエストライト:MS-i1+RUSHLight 2.0 (2025年3月下旬発売予定)

ウィンドシェル:Onion Hoody  (California Orange)

レインウェア:Up-Swing Rain Hoody, Up-Swing Rain Pants (2025年2月下旬発売予定)

Tシャツ:DooBop Sleeveless (ブラウン)

ザック:The North Face (TR10)

シューズ:Pentapetalla (Papilio)

ソックス:MSS-003 足袋型 ミストグリーン

ショーツ:Natty Shorts 3.0 (2025年2月発売予定)

サングラス:Owlmils (Izanagi)

シェード:Mont-bell

備品:ダストポーチ、手拭い

黒姫から

キャップ:MSC-015 フリップロゴモデル(非売品)

Tシャツ:DooBop Sleeveless (ブルー)

パンツ:NattyShorts 3.0 (2025年2月発売予定)

ソックス:MSS-004 dayBreak Merino Socks (2024年冬発売予定)

念願の完走バックル。milestone TERADACHOに飾っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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