第28回:おしえて!マイルスト~ン「気づけば、そばにあるもの」
2025/04/23 UP | POSTED BY milestone
この連載は、milestoneのアイテムを作ってきた二人(西岡&吉田)と期待の大型新人”ハルカ”の話を(#水曜ぶどう坂練 を一緒に走っている)ライターの萩原が聴いて、深堀りしていく架空のポッドキャスト番組です。
・夜をイメージして
西岡(以下、西):みなさん、こんばんは!milestoneの西岡です。
吉田(以下、吉):吉田です。
大森遥(以下、遥):4月1日から入社しましたハルカです! よろしくお願いします!
萩原(以下、萩):よろしくお願いします。
西:今日は何の話からしましょうか?
吉:まずは、ジェリー鵜飼さんとのコラボアイテム第二弾から。
モデル:ジェリー鵜飼氏
去年は大変ご好評を頂きまして。
西:アツかったね。去年ジェリーさんにはmilestone TERADACHOで個展もしてもらいました。
萩:ちょうど一年前の「おし!マイ」第16回「”友達”を探す旅」では、インタビュー込みで登場してもらいましたよね。
遥:今年は個展が無いんですね。
吉:毎年あれだけの数の水彩画を描くのは大変で、負担が掛かり過ぎるので来年ですよね。
西:個展は二年に一度の約束をしています。去年、ジェリー・マルケスという、このかわいいキャラクターとmilestoneとのコラボアートワークを制作してもらいました。初めてのことだったので、どんな風に仕上がってくるのか本当に楽しみでした。最初のデザインに対して、失礼は承知の上でビビりながら(笑)ロゴを入れたいなどの要望をお伝えして、踏み込んでやり取りしました。やっぱりアーティストに作品の修正をお願いするというのは、言いにくくて。それでも、より良いものを作りたいという思いからお願いしたら、思いのほか柔軟に答えてもらえて、最終的に今の形になりました。
吉:それはきっと西岡さんが、ジェリーさんのアートワークをリスペクトしながら、よりmilestoneのエッセンスを入れて欲しい、という思いを理解してもらえたからですよね。ワッペンになってるんですけど、これはモルゲンロート(朝焼けで山や雲が赤く染まる現象)を表現してるんです。
遥:夜が明け始めたけど、まだヘッドランプが必要なタイミングってことですね。
吉:今年は朝ではなく、夜をイメージして色んなアイテムを作りました。ワッペンもヘッドランプの光以外はモノクロで表現しています。
Tシャツは黒地に黒でプリントしてますから。
キャップも白と黒のモノトーンをベースにしました。
西:前回評判が良かったタイベックトートと、今回初めてマルケスをランタンシェードにプリントしました。これがまた点灯したときの雰囲気が良くて。
遥:テント泊が楽しみになりますね。
吉:4月末にコレが配信される頃にはTシャツが上がってきます。全国のショップでの取り扱いは黒とマスタードの2色。
さらにもう1色、milestone TERADACHOと公式オンラインストア限定で杢グレー色があります。
西:杢グレーはかなり数量限定なので、これを読んで欲しいなと思った方は、4/29(火・祝日)11時から発売なので、来マイ(milestoneに来店)してもらえれば。公式オンラインストアは5/1(木)を予定しています。
萩:そう言えば、キャップの色名が気になってたんですけど。
吉:これは第一弾の時からなんですけど、ジェリーさんが好きな渓流釣りからイワナグレー、ヤマメブルーと名付けてたんです。
西:魚の名前から採ろうと。milestoneはいつも色名にこだわってますから。
吉:もしジェリーさんが気づいてくれた時に、僕らの愛を感じてくれたら嬉しいなと思って。そもそも、イワナとヤマメは色が似てるのに、どっちをどっちにしようという話もあったんですけど(笑)
西:そうやったね(笑)
吉:ヤマメにはパーマークと呼ばれる青っぽい模様があるのでヤマメブルーにしました。なので、今回もキャップの色は絶対に魚の名前にしたいと思って(笑)。黒はすぐ決まったんですけどね。
遥:ブラックバスですね。
西:もはや渓流ではないけど(笑)
吉:ですね(笑)でも、白が。どうしようかと探してたら、シラウオがホワイトベイトだったので、そのまんまですけどコレやと。
茶色はもうブラウントラウトしかないな、と。
遥:トラウトってどういう意味なんですか?
吉:トラウトは鱒(マス)です。
西:良いネーミングだと思いますよ。来年はジェリー鵜飼さんに新たなデザインを描き下ろしてもらうつもりです。それをまたプロダクトに落とし込むし、個展もお願いしたいと思ってます。
吉:まだ先のことですけど、次のアートワークはどんなものをお願いしようか、今からワクワクしながら考えてます。
遥:どんなシチュエーションのマルケス君をお願いしようかってことですか?
吉:もしかしたら、マルケス君じゃないかもしれないですし(笑)その辺もジェリーさんと打ち合わせをさせてもらいたいなと思ってます。
萩:なんと!
西:ジェリーさんとは、寺田町ジョギングクラブ(TJC)のコースも一緒に走ったからね。次はポッドキャストにも出て欲しいし、どんどん広く深く繋がれたらいいなと思ってます。
吉:去年はジェリーさんに奥秩父縦走についてトークショーしてもらいましたよね。
勝手に思ってるだけですけど、あんな感じでBAMBI100(2025年11月1日~3日開催)についてのトークをしてくれたら良いなって。全く未確定ですけど。
西:それはしよう。初100マイルをBAMBI100で走るからね。
萩:本名を見る機会がないので、意外と気づいてない人もいるんじゃないですか。
西:それで良いと思うねん。出走者リストに「ジェリー鵜飼」って入ってたら、みんなワッとなってしまうやん(笑)
遥:下の名前はメディアにあまり出てないですよね。
吉:これまでもトレランレースやOMMに本名で出てはるから、公開してないわけではないんですけどね。それにしても、SNSで最近よく走ってはるのを見掛けます。タコマフジから「RUNNING MEDITAION」っていうデザインだったり、これまでの「ZEN HIKER」じゃなくて「ZEN RUNNER」ってTシャツも出してはりましたし。グッとランニングへ傾倒してはるんちゃいますかね。
萩:今年のBAMBI100も楽しみですね。
西:じゃあ、そろそろ、お便りのコーナーかな。
吉:違う違う(笑)
遥:今はリアルポッドキャスト「週刊マイルストーン.com」の収録中ではございません!
・ずっと着ていたい
吉:続いてご紹介するのは5月下旬に発売予定のDoo-Bop Hoodyです。ジェリーさんとのコラボアイテムはみんな良さを分かってくれてますし、カワイイなと思ってくれてると思うんです。でもDoo-Bop Hoodyは、なぜこれが生まれたかをしっかり説明する必要があります。
西:確かに。
吉:速乾で肌離れが良い生地っていうのは、これまで出してきたTシャツやスリーブレスで感じてもらえてると思うんです。縫製はフラットシーマで縫い目が肌に当たらない。パターンはラグランで動きやすい等々の特長は理解して頂けているかと。パフォーマンスモデルですと謳って、まずTシャツを作りました。
西:その後出したスリーブレスも案の定、評価が高かったです。
吉:今年も色を足して出してますけど、ご好評を頂いてますね。
遥:先日出店していたトレイル・オープン・エア・デモでも感じました!
吉:元々はレース用に、ということで生地メーカーさんと糸から開発した生地なんですけど、フーディはどう考えてもレースで着る形じゃないですよね(笑)前職でPR担当をしてたハルカがサンプルを見た時の感想は「前言撤回のようで、このアイテムはPRしにくい」と。
西:じゃあ、なぜこの生地でフード付きの長袖を出すのか。milestone製品を一年366日(笑)着てる自分からすると、Doo-Bopシリーズのこの生地は本当に着心地がよくて、普段から着ていたいんです。走らなくても、ハイクする時や、渓流釣りする時でもずっと着たい。だから長袖も作りたくなったんです。
吉:例えば、ダウンジャケットのことを考えてみましょう。アラスカや寒冷地で着るダウンジャケットを普段、街中でもみんな着てますやん。あれは、そこまでハイスペックである必要がなくても、日常生活の中で「ぬくいわぁ」と思って冬の寒い日には着てますやん。それと一緒なんです。
萩:ほほう。
吉:パフォーマンスモデルだからレースの時に着ると、もちろんその良さを充分発揮するんですけど、着心地も肌触りも良いから、西岡さんは普段からずっと着てるんです。もっとも過酷な環境で着られるものは、日常でも快適に違いないんです。西岡さんがやっていることを、是非皆さんにも感じて欲しいんですよね。
西:フードもきれいに顔に沿うようにしてデザインされているし、袖は長めにしてサムホールも付けてました。カラーも選べて、お値段は9,000円(税抜)です。
吉:カラーはスティールグレー、コッパーブラウン、ワインレッド、アクアブルーの4色です。僕もプロトタイプを去年からずっと使ってきました。11月のOMM JAPANでは、ロングスリーブなので薮漕ぎの場面でも活躍するし、この生地の薄さなら日中の暑さもクリアするし、日が落ちてからの寒さにも対応できました。
萩:薮の中へ突っ込んで行く時に、ウインドシェルを羽織るには暑かったりしますもんね。
吉:これなら一枚で着れますから。
遥:女性は日焼けを避けるために腕を出したくない方も多いです。夏山登山のシーンで、日差しの強い稜線に出た時に力を発揮しそうです。この生地なら長袖でもサラサラで着心地良いですし。
西:フード有りか無しかは悩んだよね。クルーネックのロンTでも良いのかどうか。ハルカとネンコ(アウトドアショップROCK STEPPERS店主山根氏)にはフード無しでいいと言われたんやけど(笑)
吉:フーディにしたのは、見た目のかわいさもあるんですけど、強い太陽の日差しを防ぐのに使えるだろうなと思ったんです。釣りの直射日光を浴びる環境でも肌を守れるし。今年の夏は、海で泳ぐ時のラッシュカードとしても使おうかなと思ってます。速乾性があるので。ちなみに紫外線の遮蔽率は、約90%です。
萩:フード付きのアウトドアウェアって、一般的には防寒とか防風のためだと思ってましたけど、アクティビティによっては日差しを防ぐためにも使えるってことですね。
遥:フードのところにタグが付いてますね。
吉:後ろから見た時にタグが付いてる方がデザイン的に締まりが良いなと思って。あと後ろから見てもmilestoneだとわかるように。フードを出してdaybreak long sleeve shirt を重ねて着てもらうのも良いかと。自転車のバイクパッキングなんかにも。
遥:まとめるなら、動的なシチュエーションでもこの生地なら着続けられるし、静的シチュエーションでも快適に着れるということですね。普段も含めていろんな場面で使ってみたいと思います。
西:この生地で前々から一つサンプルを作りたいなと思ってるんやけど、Doo-Bopボクサーってどうかな。汗をかいてもサラッとしてるし、ずっと着てたいから。試してみたいけど、どう思う?
吉:トランクスではなく、ボクサーの方ですか…。
遥:ちょっと伸びが足りない気もします…。
西:あんまりピンと来てないみたいやね(笑)肌着として使いたいくらいこの生地を気に入ってるんやけど、まあええわ(笑)Doo-Bopシリーズとして色んなアイテムをこの生地で作れたらいいなと思ってるんですよね。まずは、Doo-Bop Hoodyを是非、全国のmilestoneのアパレル取扱店でチェックいただけたら。
吉:いろんなシーンで着てSNSに上げてもらって、こんな着方があるんやって教えてもらいたいですね。
西:ハッシュタグは、#doobophoodyで。それでは、今月はこの辺で。さよなら。
吉:さよなら。
遥・萩:さよなら。
今月は、ジェリー鵜飼さんとのコラボアイテム、そしてDoo-Bopシリーズの新型であるフーディを紹介してもらいました。
お馴染みのキャラクターにはカワイイだけではないバックグラウンドがあります。彼と出会った少年が、自然の中での生活を通して成長していく物語『ジェリー・マルケスと一緒に観たあの景色のことは忘れない』(ジェリー鵜飼 著)を読んでから、ますますそばに置いておきたくなる存在になりました。
トレランだけでなくアドベンチャーレースや様々なアクティビティに取り組んでいるハルカ氏が加入がしたことで、ブランドはさらにパワーアップ、そしてスピードアップしそうな予感がします。どう進化していくのかmilestoneの今後の動きが楽しみですね。
さて、飛び石ながら大型連休は天気も良さそうです。どこの山へ行きましょうか。
それではまた来月。
文・構成/萩原 健