UTMF_2023 “FUJI” を走り終えて

2023/04/30 UP | POSTED BY milestone

2023年4月21日から23日に開催されたUltra Trail Mt. FUJIへ行ってきました。国内最大級のこちらの大会には実は思い入れも多く今回、完走出来たことが本当に嬉しく思います。

遡ること2018年大会。土井選手と共に開発したヘッドランプ『MS-F1:Trailmaster』(現在は生産終了)の発売前に最終段階のプロトタイプを土井陵さんと矢田夕子さんが装着して走ってくれるという事で、初めてトレイルランニングのレースを観に行ったのがコチラの大会。方向音痴の上、土地勘が全くない私はプロトタイプを装着してくれている2人を撮影するために、焦りながらも運転して各エイドに先回りしたのを鮮明に覚えています。

2019年大会も同じくカメラマンとして密着取材させてもらいました。

そして2022年大会は土井選手のサポーターとして任命してもらいました。トップ選手のサポートはF1のピットインのように短時間にたくさんのタスクをこなさないといけない。一眼カメラを首からぶら下げているも写真を撮る余裕など全くない。ポケットからゴミを出し、ドリンクを補充し、調子を聞きながら、次のエイドまでの距離を伝える。

そして、今年は念願のランナーとして参加。期待の大型新人吉田氏にサポートしてもらう事に。

いつも一緒に走っている水曜ぶどう坂練のメンツも走るということで大阪から一緒に行動。大会前日はエントリーの受付。長蛇の列をなし、必携装備のチェックを待つ。緊張する。

左から:吉田 aka ヨッシー(2022FUJI完走者)、ぶどうエリートランナー:上村君(64位)、マッサン(大手アウトドアメーカー所属)、私西岡、ぶどうエリートランナー:のりお(104位)、宴会部長バンちゃん(2022FUJI完走者)

 

終わってからはEXPOを見に、いつもお世話になっているメーカーさん、ショップさん、業界関係者の皆さんに挨拶を終え、一同は宿に向かう。会場からは少し離れた所にあるが、とても落ち着いた民宿でした。レースの話、ギアの話、山の話など夜遅くまで前夜祭が盛り上がる。

しっかりと寝た翌朝、スタート当日。緊張するも、山中湖周辺を散歩する事に。そこにはいつも笑いがあり、緊張していた表情も和らぐ。

会場の駐車場に到着すると、スタート地点まで結構歩く。しかも暑くて少し疲れたけど、遠くから声が聞こえてきた。そこにはTEAM THE NORTH FACEのメンバーが。土井選手と握手を交わし、記念撮影をする。今まではチームとして行動してきたが、今回はライバル!? あまりの実力の違いに笑みも溢れるが、同じレースに出れることがただただ嬉しかった。

第一ウェーブがあっという間にスタートし、次は自分の番だ。仲間と記念撮影をし、良いポジションを確保するも、スタート5分前に緊張して再びトイレに行く事に。笑

スタートしてからは、とにかく下り基調。今回のコンセプトはとにかく後半まで足を残す。*2月に走ったBAMBI100 SOLOでは前半飛ばしすぎて、後半の80キロは全て歩く事に☜その時のブログはこちらから 苦い思い出があるので、今回は焦らず、とにかく淡々と進むことを意識しました。

レース前も、レース中にも、たくさんの方に“どれくらい(時間)で走るんですか?”とよく聞かれたんですが、僕からすると“いや、走ったことのないコースですし、どれくらいで走れるとかはマジでわかりません😅”、“ただただ前進あるのみ”というのが正直な気持ち。

 

経験値の低い私からサポーターに渡すべき予定表を作れるわけもなく、愛想をつかして、百戦錬磨の100マイラー、頼れる相棒吉田氏から、予定表を作成したので、これを見ながら走ってくださいと渡されていたので、確認しながら進んだ。

本来ならレース中にインスタライブ的な事や、写真を一杯撮影してレポート的な事をしたかったのですが、実際の所、必死のパッチで走っていたので、そんな余裕は全くなかったです。

 

結果的にレースが上手く運べた理由として3点あります。

 

1、サポート吉田のファィンプレー、普段から吉田氏とは一緒に走っているので、私の走力を一番理解してくれている。知識のない私に予定表の作成からエイドでの滞在時間など含む全てのプラン作りをまでしてくれた。頼りになる相方です。

*精進湖エイドに想定よりも大幅に早く戻ってきた際に、車で寝過ごしていたのはココだけの話です。次は11.8キロ先に僕が居てるんで、そこまで頑張ってくださいね!と言って背中を押してくれたけど、実際は23キロ先にエイドがあったのも誰にも言わないから安心してね。

2、その精進湖エイドを出てすぐに、歩いていると隣にほぼ同じペースで歩いていた選手に声を掛けた、“次のエイドまでの距離”を再確認するために。江原さんは去年もUTMFを完走しておりコースも熟知しているサブ3ランナー。

江原さん:次は富士急ハイランドエイドまで23.3キロですね。

私:んっ?ウチの優秀なサポーターは先ほど11.8キロって言ってましたよ。

江原さん:これを見てください!と縮小プリントしたコースマップを見せてくれた。

私:さては、サポート吉田は寝過ごして、動揺して、私に誤った情報を伝えな?と苦笑い。

そこからエスカレーターに乗ったトレイルランナーの話だったり、100miles 100timesの話になったり、お互いの自己紹介を兼ねて会話に花が咲く。あっという間の23.3キロ。エイドに着く前にこのまま最後まで一緒に走りましょうか?と確認したら、快く承諾してくれた。

結果的に想定38時間より大幅に(約4時間)早く完走できたのは、後半江原選手と話しながら走れたこと。そして休息時間を短めに設定したことだと思います。

3、各エイドやコース上でも、たくさんの関係者の方達とお話が出来たこと。そしてレース中、ヘッドランプをはじめ、たくさんの方がキャップやアパレル、その他グッズなど弊社製品を着用してくれているのを見て、本当に嬉しかったです。間違いなく勇気や希望を与えて貰いました。

今年は、UTMFという日本最大のトレイルランニングレースを存分に肌で感じることが出来て本当に良かったです。主催者の皆様、ボランティアの方々、運営の皆様、そしてランナーの皆様、そしてキッカケを作ってくれた土井選手、水曜ぶどう坂練のみんな、本当にお疲れ様でした。また機会があればFUJIを走りたいと思います!

 

今年の私のメインレースは終わりましたので、サポーターの吉田氏が9月に開催される信越五岳100マイルに挑戦します。次は私がサポートする番、吉田氏のペーサーとしてミッションを遂行したいと思います。

 

 

 

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