みなさん、おはこんばんちは。milestoneの吉田です。

今まで過去4か月にわたってトレイルランニングについて、そして仕事について僕の個人的なお話を展開させていただき、少なからず読んで下さっている方からお声がけをいただけたことで、大変勇気をいただきました。

その勇気を胸に、今回は僕が大好きな”服”(ファッションではない)について書いてみたいと思います。これについては、僕がmilestoneでアパレル製品を企画させてもらっている時に大切にしている、衣服に対する考え方にも通ずる部分があるかと思いますので、まあそう面倒くさそうな顔をせずに付き合って下さるととても嬉しいです。笑

おしえて!マイルスト~ン読者の皆さんの中には、僕の服に対するいちいち面倒くさいこだわり、なんとなく感じて下さってる方もいますよね?

僕が衣服について意識をした原体験は、小太りだった小学生高学年の時まで遡ります。
当時好きだった子に「吉田君着ている服がダサいから嫌い」と、告白もしていないのにフラれたことから始まります。ちなみにその頃は上下黄土色の服とかを何も考えずに着ていましたので、その子に罪はありません。笑

中学に入ってからはわれわれ中年男性の学生時代の憧れ、キムタクや浜ちゃんの服装を逐一チェックして、雑誌はBoonなどを読み漁って、古着の世界にどっぷりと浸かっていきました。

高校生になった僕はますます古着にハマり、学校のお昼ご飯代としてもらう500円を使わずに貯めて空腹でサッカー部の練習を乗り切り、週末に行きつけの古着屋に行ってヴィンテージTシャツなどをゲットしていました。

そのまま高校を卒業したら古着屋になろうと考えていたのですが、両親の大反対にあって大学に進学。大学でも仕送りとバイト代のほとんどを古着やアメカジに使い、就職活動はアパレルに絞って展開しました。そして子供服の会社に入社後は、バックナンバーに書かせてもらった通りです。笑

その中で、海外事業部で勤務していた際の出来事をきっかけに、洋服に対する認識が変わった事が2つあります。

ひとつめは、「それぞれの衣服には、その素材や形である背景と理由がある」ということでした。

アメリカの東海岸でオックスフォードのボタンダウンシャツを着るということは、どういうことを意味しているのか、自分の着用しているストライプのネクタイの柄はどんな出身校や所属団体のものなのか、などを理解しておかないと、海外では自分が思ってもみない情報を自分から発信してしまっていることがあって、変な汗をかいたことが多数ありました。(自分の知らない漢字の入ったTシャツを着ている欧米の方みたいなイメージです)
また、それぞれの洋服には、使用する目的があり、各ディテール(縫い方・ボタン・カッティングなど)はその目的を達成するために存在しているということも分かりました。逆に、その目的を無視した服が目についてしまうようになりました。

そしてふたつめに、少し懐かしい言葉かもしれませんが、「TPO(その時と場所と状況)」に応じた装いが大切で、それは結局は相手へのリスペクトなんだなと言うことも分かってきました。
アメリカの百貨店のトップと商談をした際に、「あなたは本当に”正しい”服装をされていて、カジュアルなスーツを着てきてしまって私は今猛烈に後悔している」と恥ずかしがられたり、服装はセンスよりもルール的な枠組みが分かったうえで、その中でどう遊ぶかが面白いんだということにも気付きました。

このあたりのことがなんとなく経験を通して分かってきたので、それをもっと体系的に勉強したくなり、洋書含めて書籍を色々と読み漁りました。

勉強してから自分のクローゼットを改めて見てみると、ハンティングジャケットや、フィッシングベストなど、各ディテールがそれぞれの目的のために共存している洋服を、とても美しいと感じるようになりました。

冒頭に僕が、大好きな”服”(ファッションではない)と書かせてもらったのにはここに理由があります。僕が興味があるのはその服がその色・素材・形である背景を掘り下げ、愛でることであり、そうなってくると自然とベーシックなもの、長く愛されているものを手に取るようになり、結果的に流行からは自然と遠ざかっていくことになるからです。

そんな時、登山の楽しさに触れると同時に、各アウトドアアクティビティに特化したウエアやギアに出会って、ひたすらのめり込んでいくことになります。
恐らくこれを大事に家の本棚に置いてあるオジサンも多いことでしょう、十年以上前のPOPEYEの遊歩大全が僕のギア好きに拍車をかけました。

その表紙を手掛けておられて、当時からファンだったジェリー鵜飼さんの個展を、10年後にまさか自分たちの職場で開いていただく事になるとは本当にご縁とは不思議なものです。

小・中学生の頃の、僕の服にまつわる原体験から現在の服に対する想いまでつらつらと書いてきましたが、次回はモノづくりをしていく際にこれらの経験を僕がどうmilestoneのウエアやギアに落とし込んでいるのかを、少しだけお話させていただければと思います。

感想・ご意見や取り上げて欲しいトピックなど、何なりとメッセージを頂けましたら大変励みになります。
それではまた来月、さよなら、さよなら、さよなら。

Written by Naofumi Yoshida
Written by Naofumi Yoshida
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