みなさん、おはこんばんちは。milestoneの吉田です。

さて今回は、服について大いに語った前回の後半バージョンということで、面倒くさいうんちく完結編です。笑
特にmilestoneのアパレル製品を産みだしていく際に考えていることを書いてみますので、よろしければ最後までどうぞお付き合いください。

前回の話の中で、僕が色々なウエアに触れていく過程で学んだこととして、「それぞれの衣服には、その素材や形である背景と理由がある」と書きましたが、アウトドアウエアについて申し上げると、これが特に強く当てはまり、それぞれのウエアは、ある目的(=アウトドアアクティビティ)のために存在することになります。

milestoneの西岡氏と僕が出会ったタイミングは、西岡氏がヘッドランプからそれを装着するためのキャップを開発し、自身が走り始めたことによりその際に着用するソックスを続けて開発、いよいよトップスやボトムスなど、ウエアを本格的に開発したいと考え始めた、ちょうどそんな時期でした。

milestoneのアパレルの開発は、まずその製品を着用して行うアクティビティを定めることから始まります。このあと続けて生まれて来ることになるNatty Shorts や Onion Hoody についてもやはり、企画にあたってまずはこれらのウエアが存在する「目的」をしっかりと定めようということで、「トレイルランニング」に特化して開発を進めることになりました。

そしてそれを達成するための素材を選び、そのあと形を考えていくのですが、そこからはサンプルを繰り返し上げていき、フィールドでの使用を繰り返しながら細かいディテールや形について詰めていきます。


例えばNatty Shortsの腰にある3つのポケットについて、サイドファスナーとバックフロントのファスナーの引手、形状が違うことに気付かれた方、いらっしゃいますか?

こういった細かいパーツの選択も、それぞれの位置と用途を考え抜いた結果行きついた答えで、出来るだけコンパクトに、かつ行動中にもファスナーの開閉をしやすくするためどちらにもラバーの付いたパーツを使用しています。

この頃の僕はまだ別の会社で働いていましたので、仕事あがりに大阪城公園のスターバックスでサンプルを見ながら西岡氏と打合せをして、そのあとランニングをする、ということを日常的に行っていました。真ん中はライターのハギさんですね。笑

Onion Hoody についても、多くの候補となる生地の中から使用生地を選定するため、色を付ける前のサンプル反を使用してテストを繰り返し、最終的に選んだものを信越トレイル全線を含む約200kmの旅で使用して、この生地でいこうという確信を得るに至りました。

さて、ここから更に細かくアパレルのモノづくりを突き詰めていくと、パターン(型紙)の領域に入っていくことになります。デザイン(大まかな形)・素材・パターン・パーツや縫製糸、刺繍などのディテール・縫製技術と全てが噛み合ってこそ美しい服が生まれると僕は考えており、そのためにもパターンを納得のいくものに修正していくということは、避けては通れない道でした。しかし、パターンについてはパタンナーという専門職があるように、技術がない西岡氏や僕では容易には立ち入れない部分でした。

そこで、前職の子供服時代に僕がコンビを組んでいた元同僚のパタンナーであり、僕に登山を教えてくれた山の先輩でもあるズンコさんにお声がけをして、サンプルのパターン修正を一緒に監修していくことになりました。

マイルストーン寺田町が出来るまでは、よくズンコさんの職場近くのショッピングモールのフードコートであーでもない、こーでもないとパターンについて西岡氏と三人で議論をしていました。

そうやって自分たちでこれだと信じた商品をひとつひとつ生み出し、その商品を着用して勝負レースに臨み、その商品に支えられながら完走するのは、格別の喜びがあります。
昨年、僕自身のトレイルランニング人生の集大成として挑戦した、彩の国100マイルにおいても、自分たちで開発したマイルストーンのウエアに包まれて無事ゴールまで運んでもらうという幸運に恵まれました。
ちなみにその時に着ていたDoo-Bop Sleeveless T-Shirtのパターンは、イチからズンコさんが手がけてくれたものです。

上に書かせてもらったような細かなこだわりは、ひょっとしたら手に取っていただく方には100%は伝わらないかもしれません。それでもやはり、僕たちはどんなアイテムを生み出す時にも、ひとつひとつのディテールにまで入りこんでいき、選んだ全てに理由と確信を持って商品を生み出していくつもりです。

きっとそれが商品の佇まいにも出て、本当にその機能を必要としている人の所に届いてくれると信じつつ、これからも新しい商品の開発をおこなっていきます。

自分で読み返してみても暑苦しいですね。汗
次回はまたトピックを変えて、BAMBI100についてプロジェクトメンバーの一人である僕の観点から書いてみたいと思います。

感想・ご意見や取り上げて欲しいトピックなど、何なりとメッセージを頂けましたら大変励みになります。
それではまた来月、さよなら、さよなら、さよなら。

Written by Naofumi Yoshida
Written by Naofumi Yoshida
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