第29回:おしえて!マイルスト~ン「RUNと共にあるもの」

2025/05/25 UP | POSTED BY milestone

この連載は、milestoneの三人(西岡・吉田・ハルカ)の話を(#水曜ぶどう坂練 を一緒に走っている)ライターの萩原が聴いて、深堀りしていく架空のポッドキャスト番組です。

 

・二周年祭「RUN+MUSIC vol.2」

 

西岡(以下、西):こんばんは! milestoneの西岡です。

吉田(以下、吉):milestoneの吉田です!

大森(以下、遥):milestoneのハルカです!

萩原(以下、萩):萩原です。よろしくお願いします。

吉:今回が第29回ということは、新社屋が建つ前から「おし!マイ」はやってたんでしたっけ?

西:建設中に始めたよね。向かいの建物の会議室で。

萩:完成した時の話を第6回「地図になったmilestone」前編後編で収録しました。

吉:そこから丸二年ですね。

西:そうなんです。今回はmilestone TERADACHOの2周年祭「RUN+MUSIC vol.2」について紹介したいと思います。この「RUN+MUSIC」というのは、皆さんご存知のトレラン雑誌「RUN+TRAIL」のロゴをオマージュしていますが(笑)、走ることと音楽を楽しむイベントです。

吉:ロゴについては鈴木編集長にも承諾頂いてますので(笑)

西:ゲストに我らが石川弘樹 a.k.a. “エル・ドラゴン”と“ミスターランボー”ことRun boys! Run girls!代表の桑原慶さんをお招きするDJイベントです。

西:ところで前回のこと覚えてる?

吉:覚えてないです(笑)楽しすぎて。夢の中でした。

遥:前回参加出来なかったので、すごく楽しみです!

西:弘樹さんや慶さんと一緒にお酒を飲んで音楽を楽しめます。普段できないような会話ができる貴重な機会かと。普通にフロアに居てはるから。

遥:気軽に会話も出来ちゃうんですね!

吉:レース会場では話しかけづらかったり、写真撮ってくださいくらいしかなかなか言えないですよね。でも音楽というフィールドでは垣根なく、同じ音楽好きとして会話が出来るのがいいですね。

西:去年の1周年イベントの前には、この「おし!マイ」で弘樹さんと慶さんにインタビューさせてもらったよね。

萩:第18回「RUNの前にあったもの」ですね。お二人の音楽遍歴からトレランに出会うまでの他では聞けない話をしてもらいました。

西:実はなんと、今日もビデオチャットが繋がっています!

吉・遥・萩:えええ!

 

(ビデオチャット開始)

 

西:こんばんは!

石川弘樹(以下、石):こんばんは。

桑原慶(以下、桑):こんばんは。

西:お忙しいところ、有難う御座います。慶さんには先日FUJIの北麓公園でお世話になりました。

西:早速ですが、フライヤーが上がってきました!

石:誰が作られたんですか? 額縁に入れて飾りたいです!

桑:めっちゃカッコいいっすね!

西:milestoneのデザインをいつもしてくれているデザイナーです。こんなタッチの音楽のフライヤーをやってる友達なので、いつかお願いしたいなと思ってて。良いビジュアルがあると一気にイメージも膨らむし、気持ちが盛り上がりますよね。

石:なんのタイミングでそのポーズをしてたのか覚えてないです(笑)

西:DJしてた時の一番気持ちが上がってる時やと思いますよ。今回も僕が一番バッターいきますんで、師匠と兄さんは、まずは控室でゆっくりしてもらって。慶さん、そして弘樹さんの順で。

石:順番はくじ引きしませんか? 前回と一緒じゃ面白くないんじゃないですか?

西:勘弁してください。そこはもう芸歴順でw。

石:今回は逆でいきましょうよ!

桑・西:いやいやいや(笑)

西:まず僕が場を温めます。1時間ずつ回して、その後20分ずつのアンコールタイムで。選曲もまだこれからなんですけど。

桑:去年の前回のイベントが終わってから、気になる曲を聴く度に「コレは使えるな」とプレイ

リストを増やし続けています。

西:さすが!

石:ずいぶん長い間、手を入れてなかった古いゾーンのレコードを確認したりしましたよ。今回は絶対に順番を変えるつもりで、静かに上げていくイメージで考えてたんですよ。だから変えましょ?

桑:それは弘樹さんが勝手に考えてただけなんで、そういう訳にはいかないです(笑)そんなこと言っても、「じゃあしょうがねえな、俺もコレ行くか」みたいな感じになると思いますよ。また僕が困らせるようなものを掛けたりするので(笑)

西:今日繋がせてもらったのは、「おしえて!マイルストーン」というコラム企画で、「RUN+MUSIC vol.2」のイベントに向けての意気込みやお二人の近況なんかも聞かせてもらえたらと思いまして。弘樹さんは今年、スポンサーの動きもありましたよね。

石:発表したのは年明け1月でした。全然予期してなかったですか?

西:モントレイルが無くなるとは聞いてましたけど。

石:実は去年の春から、いくつかシューズを履かせてもらって自分の感覚を確かめてて、発表までどこにも情報を出さずに黙ってました。

西:いやいや、ビックリしましたよ。

桑:一緒にフットサル大会をした直後でしたけど、まあ言わないよなとは思いつつ。サプライズでしたね。

石:今まで色んなアスリートが、アルトラのシューズの良さを伝えてきたと思うので、僕が関わることでずっと愛用してた人がネガティブにならないよう、よりポジティブな方向へ持っていけたらと思います。

吉:逆にファンが増えると思います。アルトラはアメリカのシューズのイメージがあるので、弘樹さんのイメージとバチっと合うと思います。

石:アメリカっていうところと、ゼロドロップというシューズの機能が、僕にとってもしっくりきました。実は、去年の年末からずっと足の調子が悪かったんです。フットサルの時も。手術した股関節じゃないところを怪我していて、アストラのシューズを履いて走る姿はまだ全然見せられていないんです。ここ半月くらいでだいぶ調子が戻ってきたので、今日も雑誌の撮影だったのですが、これから走ってるイメージを伝えていけると思います。

西:レースの方も忙しいですよね?

石:大会運営は4月に北九州・平尾台トレイルランニングレースがあり、5月は石川県の加賀海岸シーサイドトレイルランがあって、また今年も信越五岳トレイルランニングレースの準備が始まってる感じですね。

西:慶さんは?

桑:Run boys! Run girls!とは別で新しいことを始めています。西:二足の草鞋ですね。

桑:そうなんです。7月24日にグランドオープンなんですけど、僕らの管理している体育館やランステとしても使えるシャワーやロッカーは既に4月からプレオープンしてます。「ネイバーズスポーツクラブ」と名付けて、柔術の出来るスペースと鏡張りのダンススタジオがあって、スクールやスペース貸しが稼働しています。

 

西:全然違うことしてるわけでもないんですか?

桑:お店と変わらないのは、コミュニティを作るっていう部分ですね。ランボーはコアな人も多いんですけど、基本的にはトレランやランニングの敷居を下げたいと思ってるんです。この場所も「スポーツはこわくない」というキャッチコピーで、年配になってからスポーツを始めたい人やスポーツが苦手な人でも、体は動かしたいし健康が気になるから1キロだけならランニングやってみようか、ちょっと柔術やってみようか、そんなことが出来る施設になればいいなって思ってます。

西:なるほど。

桑:スタッフはすごく働いてくれてるんですけど、オープンしたてでまだ人が足りなくて、僕は今シフトに入ってます。なので今シフト上がりです(笑)

西:流れが出来るまでは大変ですね。

吉:慶さん自身も去年の秋にはBAMBI100も完走されましたよね。

桑:弘樹さんを始めとするアベンジャーズのようなサポートチームのおかげです。

西:ペーサーもサポートも豪華な布陣が揃っていて。

桑:まだ元気な前半の周回の時、平群(へぐり)エイドで行列出来てるから何かと思って近づいたら、弘樹さんの写真待ちでした。

石:何の話ですか?

桑:弘樹さんはエイドで僕を待ってくれてたんですけど、待ってる間に僕より先にエイドに入ったランナー達が、弘樹さんと一緒に写真撮ってもらうための行列を作ってたんです(笑)

西:そりゃビックリするでしょ。誰も来てるって情報を知らないから(笑)

桑:なんでここに石川弘樹が?!ってなってましたよ(笑)本当にありがとうございました。めちゃくちゃ助けられました。

石:ペーサーしたかったんですけどね。すいません、走れなくて。

西:無事ゴールしてもらって良かったです。今年も来てくれるんですか?

桑:はい。ジェリー鵜飼さんのペーサーを予定しています。

西:今年はランウォークスタイルのタケシさんも出ます。

石:聞きました。あと、ニューハレの竹谷さんもですよね。僕や桑原さんと同い年なんですよ。

桑:お店のグループランにBAMBI100でペーサーしたんですって方が来てくれたりもして。

西:そうやって輪が広がるのは嬉しいですね。

西:前回の「RUN+MUSIC」は僕の中では大成功だったと思うんですけど。

石:逆に描いてたイメージと違ったところってありました?

西:主催者としては、午前の部の集客がゆっくりだったので、演者のお二人に対してはそこが反省点です。

石:僕は音楽をかけられただけで充分満足でしたよ。

西:もっとこうしたかったとかありませんでした?

桑:僕は単純に、繋ぎの技術的なところをもう少しちゃんとしたいというところですかね。

西:機材も新しかったからね。

吉:でも、ラップもしてくれてましたよね。

西:「チームトレラン」最高でしたね。弘樹さんは?

石:もっと知ってそうな曲を持って来たら良かったかなっていうのはありますね。レゲエ自体好きな人は知ってるんでしょうけど。だから今回は邦楽も持っていこうかなと思ってます。

桑:バランス良いと思いましたけどね。J-POPをかければ上がるっていうのは分かってるんですけど、かけまくってもイベント自体の雰囲気が変わっちゃうので、1セットにベタなやつは1曲までみたいな縛りを自分なりに。

吉:僕ら素人の観客としては、すごく楽しかったし、慶さんの選曲を聴いて弘樹さんが「やっぱJ-POPかあ」って言いながら、しっかりJ-POPを入れる修正力もさすがやなと思って見てました。

桑:ど真ん中じゃないオシャレなリミックス系をね。さすがでした。

石:その場で選ぶのも面白いので、どのレコードを持って行くか、ちょこちょこ選び出しておきます。

西:慶さんが掛けてた「YAH YAH YAH」はだいぶ盛り上がってましたね(笑)

桑:今年もみんなで歌えそうな大ネタのアンセムを1曲入れようかな。

西:ジャンルは慶さんはオールジャンル的なスタイルで。弘樹さんはレゲエを中心に。僕は相変わらずブラックミュージックをメインに行きたいなと思ってます。そんなにレコードが増えてないから選曲が前回と重複してしまいそうですけど、色々考えながらやっていきたいと思います。

桑:去年のセカンドセットが良い感じだったので今回はその時間帯ですね。

西:今回は土曜と日曜ともに15時から19時の2デイズです。

石:僕はその週に、信越五岳のコースガイダンスセミナーを森ノ宮のランウォークスタイルでするので、その流れで週末までいる予定です。

西:可能であれば、また前回のようにバックルや色々持って来てもらえませんでしょうか?

石:要ります? 過去の掲載誌とか持って行きましょうか。

西・吉・遥・萩:見たい!見たい!

桑:弘樹さんちに行くと、雑誌や新聞の切り抜きとか几帳面に取ってるんですよ。当時は弘樹さんがアメリカで走ってた最初の頃ってインターネットとかもそんなにない時代で。

石:その頃はハセツネのゼッケンのスポンサーがJR東日本だったり、ウエスタンステイツのゼッケンにはリーバイスのロゴが入ってたり。

一同:えええ!

石:何かそんな歴史がわかるようなものを持っていきますね。

西:是非お願いします!

桑:石川弘樹博物館ですね。

西:二日限りの! 大阪で見れるのは超レアですね。貴重なお時間ありがとうございました!ポスター送りますね!

石:順番のこと考えといてくださいね!

桑:電波悪くて聴こえないですねえ(笑)

西:(笑)では、宜しくお願いします!

 

(ビデオチャット終了)

 

西:いやあ、期待が高まるね。

吉:慶さんがフロアを盛り上げてるのを横目に「あんな曲かけられたら、俺どうしよう」って緊張した弘樹さんの顔をまた見れたりするのか。

西:DJとしては、相手がどんな曲掛けてくるのか、楽しみでもあり腕の見せ所でもあり。慶さん前回だいぶ仕掛けてたから。

吉:J-POPの鉄板ネタは1曲までとか言いながら、去年2曲かけてましたからね。

西:イエローカードやな(笑)

遥:前回あっての今回はどんな盛り上げ方をしてくれるのか、楽しみですね。しかも今回は土日二日間にわたっての開催になりましたよね。ランイベントは日曜お昼の12時からですね。

西:二日に分けたら、と言ってくれたのはハルカやったよね。柔軟にトライ&エラーやね。

二年目だからこそ出来た一番大きなことは、やっぱりこのビジュアルです。一回目の素材があってこそあのポスターが出来た。写真を撮ってくれたのはヤマさん。

遥:BAMBI100の卒業生でもある山口さんですね。

西:撮ってる本人が楽しんでくれてる空気感が写真や映像にも出てたと思う。今年もお願いしてるので、翌年のポスターになるようないろんな瞬間を残してほしいね。回を重ねて第5回、はたまた第10回記念は盛大にやりたいなと思ってますよ。

吉:その頃にはポスターに出れるように頑張りたいと思います(笑)

西:ほんまやね。たこ焼きを焼いてる姿かな(笑)そんなんもええよね。

遥:それならビールの売り子をしましょうか(笑)

西:ビジュアルをバージョンアップさせたことで、参加者を多く募って沢山の方に楽しい雰囲気を感じてもらいたいのです。参加証缶バッジもリニューアルしてます。

 

 

遥:今回、グループランの参加はDJイベント参加者のみになっています。タイトル通りRUNとMUSICの両方参加して欲しいですね。

萩:土曜か日曜のMUSICのイベントにどちらかに参加すれば、RUNに参加できるということですね。

遥:エントリーはモシコムではなく、ホームページの方からオンラインショッピングと同じ形式で事前決済となります。前回同様2,000円(税別)でワンドリンク付き。現地会場でお名前の確認と缶バッジをお渡しして入場です。「RUN+MUSIC vol.2 」限定Tシャツとチケットのセット7,000円(税別)もございます。

西:Tシャツのベース生地は前回から変更しています。リサイクルポリエステルを使用したmilestoneのオリジナルのキャンバスTと同じオレンジ地に、白文字のプリントです。サイズはXSからXLまで。是非Tシャツを着てグループランに参加してもらいたいです。

 

・ワインが新登場

西:あと、新しくワインが発売されるんです。南アフリカの缶入りワインになります。赤はメルロー、

そして白はシュナンブラン。

「ルイボスワイン」という名前なんですけど、酸化防止剤に化学物質を使わず、ルイボス他、天然の成分のみを使用しているワインです。

萩:ルイボスティーの原料として知られてるルイボスって、主に南アフリカで生産されているんですね。知らなかった。

吉:ワインと言えば、西岡さんと過去に縦走をした大峯奥駆道。(こちらのブログにも掲載)。右も左も分からず、ザックも借りて行ったような状態の時「絶対に装備は軽くしてください、余計なものは持ってこないでください」と言ったにもかかわらず、缶入りワインを二本持って来てたましたよね(笑)

西:覚えてるよ。あれはホンマにしんどくて。でも人生で初めてのファストパッキングがすごく嬉しくて。頑張ったご褒美に、食事の時間やお酒が楽しみでした。250ml缶をちょびちょび飲んでたわ。なんでも最初が肝心で、初めての経験でめちゃくちゃいいやんって思えました。ワインは瓶だと重いけど缶なら軽いからね。アルコール14%とかあるから充分酔えるんよ。ワインは普段からホンマに好きでよく飲むし。

遥:山で寒い時には、ホットワインにできますよね。

西:このワインはOMM本戦の前日に出店してた時、代理店の方と出会って。

吉:ブース出してる時に酔っ払ってはって(笑)「これも仕事や」と言い訳してはったけど(笑)

西:実際、仕事になって形にしてるからね。RUN+MUSIC にワインが間に合ったのが嬉しいです。いい音楽といいお酒をいい仲間と。みんながハッピーな時間を過ごしてもらえたら。ちなみに、イベントのワンドリンクはワインではなく、ビールになりますのでご了承ください。

吉:取引先様や色んな方に来てもらいたいですね。

西:6月28日と29日は是非、milestone TERADACHOへ。新幹線でも夜行バスでも飛行機でも。

吉:カヤックでもいいし(笑)

遥:東海自然歩道を歩いて来てもらってもいいですね(笑)

西:年に一度のお祭りなので、全国から来て頂けたら嬉しいなと思っております。というわけで、第29回はこの辺でお開きに。

吉:トレイルランニングって本当に素晴らしいですね。

西:それではまた来月。さよなら。

吉:さよなら。

遥・萩:さよなら。

 

今月は二周年祭に向けて、ゲストインタビュー有りのたっぷりのボリュームになりました。

ランニングが面白いのは、走るという行為それ自体だけでなく、走って行く場所や共に走る人、その他にも沢山の出会いや発見があるからだと思います。イベントでは新しい音楽にも出会えるかも。それでは、寺田町で。

文・構成/萩原

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