第19回:おしえて!マイルスト~ン「MUSICの余韻と次のRUNへ」

2024/07/25 UP | POSTED BY milestone

この連載は、milestoneのアイテムを作ってきた二人(西岡&吉田)の話を(#水曜ぶどう坂練 で一緒に走っている萩原が)聴いて、深堀りしていく架空のポッドキャスト番組です。

西岡(以下、西):皆さん、こんばんは。今日も元気にやっていきたいと思います。さて、来たる、じゃなくて、去る6月30日の話ですけど。

吉田(以下、吉):モンキーの方ですね。ウキウキですね。

西:また上手いこと言うて(笑)milestone TERADACHOの創立記念日でしたね。SNS等で見てくれてるとは思いますが、お陰様で1周年を迎えました。

西:お店に来た事が無い!という方もいると思うので念のため、一階はイベントスペースにもなるゆとりのある空間になっておりまして。

西:2階が物販スペースとなっています。

西:入社してすぐの吉田さんに言われたんですけど、『店舗やるのに一階で商売をやらんのかい!?』、『セオリーからズレてる!』と。

吉:ここがセンターオブオオサカの御堂筋なら多分アカンかったと思うけど。“寺田町”というわざわざ来ないような、他に目移りすることなくmilestone 目掛けて一直線に来る場所なので、二階まで上がってもらえてますよね。

西:我々は二階で仕事してるから、一階に誰もいない(笑)

吉:最大の障壁はお店入る時。誰もおらんのに入って来てもらわなあかん。

西:二階には一応防犯カメラもあるので、お客さんが来てくれたなっていうのは、実は見えてますから安心してください。その一階のスペースを使って、ちょうど、去年の6月30日は業界の方々に沢山来て頂いて、レセプションパーティをさせてもらいました。全国のお取引様はじめ、友人も来てくれて結婚披露宴みたいな感じになりましたよね。

西:あれから一年ですよ。前置きが長くなりましたが、誰もがご存知、トレイルランナー石川弘樹さんと東京ランニングショップのRun boys! Run girls!代表の桑原慶さんをDJとして迎えて、一周年祭「RUN+MUSIC」を行なうことが出来ました。

吉:お二人ともDJは初めて、とのことでしたよね。二部構成で延べ100名くらいは来てくれてました。

西:幸せな空間でした。はじめての試みで、集客面や機材のトラブルや近隣からの苦情が来たらどうしようって本当は不安やったんやけど、そこはポジティブマインドで。

吉:前日夕方のジョギングクラブから沢山来てくれましたね。

西:「RUN+MUSIC」というタイトルですから、ランもやろうと企画して。過去最多の人数が集まってくれました。弘樹さんと慶さんのおかげですね。初の30人越えで。寺田町ジョギングクラブのいつもの約5キロのコースを1時間弱掛けて走りました。

通天閣の下の十字路で集合写真を撮らせてもらったんですけど、海外からの観光客の方達も拍手してくれたりして歓声が湧いて。その後は聖徳太子が建てた日本で一番古いお寺と言われている四天王寺にも行って。

走り終わった後は、だいたい皆でビールを飲んでワイワイするんですけど、弘樹さんが過去のレースのバックル、グランドスラムのトロフィーやララヒッパリ(メキシコの走る民族タラウマラ族の伝統的な球技)のボールを持って来てくれていたので、貴重なお話を聞かせてもらいました。

慶さんが言うには、弘樹さんは経験や知識を豊富に持ってるのに、五分の一くらいしか喋ってくれない。でも引っ張るとどんどん出してくれる。お二人の関係性もあって、弘樹さんが喋ってくれてる時に慶さんが合いの手を入れたり、話を引き出してくれてましたね。

吉:慶さんは弘樹さんと一緒に、タラウマラ族の村にも行ってますからね。どこ行っても「エルドラゴン!」って現地の人達から尊敬と親しみを持って声掛けられてる姿を目撃してはりますから。

西:お二人を呼んで良かったなと思いました。良い人選でしたね。そのあと夜、弘樹さんは少年のような顔をして(笑)DJブースで練習してはりました。どういうレコードを持って来てるかも改めて確認しときたいって。明日もあるし先に寝ますね、て言うてたんですけど。まだ暗い朝6時前に、なんか音が聴こえるなと思ったら、また練習してはってびっくりした。性格出るよね。ミッション遂行のためのプロセスを妥協せずやりはるんやなって。

吉:これっていう対象に対してまっすぐ向かっていかはりますね。そんな姿を見れました。

西:三者三様でメーカー、小売店、プロトレイルランナーという立ち位置もバランス良かったね。音楽のジャンルについては、弘樹さんはレゲエ、慶さんは結構オールジャンル、僕はヒップホップやソウル、R&B、ジャズとかブラックミュージック全般。弘樹さんは濃いレゲエだけを掛けはるんかと思ってたら、意外とゆるいものもあって。

吉:お客さんを見ながら、臨機応変に掛けてはりましたね。

西:milestone sound libraryってSpotifyのプレイリストを作っているので、当日のセットリストをアップしようと思ってたんですけど、当日のDJプレイを録音するのを忘れてて、二部は録っておきましょうと言うてたのに、ついつい盛り上がって、また忘れて、汗。言い訳になるかもしれへんけど、これは来てくれた人の特権かなと。ちゃんと綺麗な音源を順番に聞いても、ライブとは違うと思うので。

吉:途中で慶さんと西岡さんのラップもありましたから。

西:そうそう。音響トラブルで音が出なくなって。でもライブにアクシデントはつきものやから。その時にどんたけ場を冷めさせずに、盛り上げるかが腕の見せどころやから、これはちょっと頑張らないとねってところでした。僕も大好きな曲だったし良かったね。

 

↓一部の動画はコチラから↓

吉:めちゃくちゃ良かったね。

西:先に言うときますけど、これは五年後にはえらいことになりますよ(笑)

吉:もしかして大阪城ホールで?

西:城ホール?!(笑)じゃなくても野外でランとミュージックをやりたいですね。

吉:フェスですか?各社出店したり、飲食とかも?

西:「チーム・トレラン」ですね(笑)みんなのハッピーな顔を見られることが幸せなので、少しずつ大きくしていけたらなと思います。

吉:来年も楽しみですね。もしかして日程も決まってるんですか?

西:2025年6月28日(土)と29日(日)です。もう会場を押さえてますから。

吉:えっ!どちらですか?

西:milestone TERADACHOです(笑)1回目としては大成功だったと思うし、SNSやこの記事を読んでもらって、次は行ってみたいなと思った方は、是非来年は2日間予定を空けておいてくださいね。

吉:リスナーの方に一つ言っておくことがあるとすれば、8割9割くらいは普段は音楽をそんなに聴いてはらない方達だったと思います。フロアで本当に熱心に踊ってた人は僅かでした。最後の方は盛り上がりに盛り上がって、自然発生的に全員が踊り始めた感じがありましたけど。クラブの踊り方を知ってるぜ、昔クラブよう行ってました、みたいな方は一握りだったと思います。

西:そうですね。つまり?

吉:音楽全然知らないから、踊るのは恥ずかしいからとかは、行かない理由になりませんよ、損しまっせ(笑)と言っておきたいです。

西:弘樹さん目当ての方も居てたし、慶さんの友達も来てたし、僕の地元の先輩も来てたし。走ってる走ってない関係無く、音楽に詳しいか詳しくないか関係無く、誰もが来れるようなフェスですから。来年金魚すくいでもしようかな(笑)ジョギングが雨やったら別の催しも考えてたくらいなんです。いろいろ面白いことが出来ると思うんですよね。

西:カメラマンをお願いした山口さんが、沢山いい写真を撮ってくれてましたね。

西:山口さんは『BAMBI100』でもオフィシャルカメラマンとしても協力してくれている凄腕カメラマン。今回は無理言って動画も撮影してもらいました。

 

↓2部の動画はコチラから↓

萩:音楽に全然詳しくないですけど、これはきっと面白いことになるだろうなという気がしてたので、一部も二部もずっとフロアに居てました。それにしても最後の盛り上がりは凄かったですね。

吉:DJブースで慶さんと肩組んでノッてるお客さんも居てはりましたよね(笑)弘樹さんは「あ~やっぱりJ-POPかあ~」って言ってはりました(笑)フロアを揺らすという意味では、みんなが知ってる曲も一つですよね。

西:フロアのお客さんを見ながらね。今回のイベントできたことが本当に幸せやなと思う。思ってたことが実現するって。もちろん商品開発もそうだけど、今回はモノではなくてコトをゼロから作り上げて行って、DJしてくれた二人から無茶苦茶楽しかったってメッセージをもらいました。お客さんの笑顔が見れて、いつも手伝ってくれるサポートメンバーも楽しんでくれてたし、良い一周年祭になりました。

西:帰り際に、弘樹さんが今回のイベントTシャツを買いたいって言ってくれたのはすごく嬉しかった。イベントTシャツはまだありますので店舗で購入可能です。笑

西:イベントTシャツのXLサイズが売り切れたので、慶さんにはジョギングクラブのTシャツを持って帰ってもらいました。コチラも店頭にて限定販売しております。笑

萩:以前はベースが白でしたよね?

西:オリジナルキャンバスTのベージュ色にアップデートされてます。さてさて、余韻に浸りつつ、商品の話もさせてもらいましょうかね。

吉:7月頭に 『Daybreak Long Pants 』が発売されています。前々回の第17回で『Daybreak shorts 8inch』 については詳しく紹介してますが、そのロングバージョンになります。

吉:裾にはドローコードも付いてたり、生地もストレッチ性に優れているので、自転車に乗る際やハイキングには重宝しますよね。

西:さらに7月末から8月初旬にかけて新プロダクト『MS-K1』が発売されます。

萩:ヘッドランプの新型ですね?

西:そうそう。milestoneのヘッドランプはアルファベット順に商品名が付いているという話をGシリーズの回(第7回)でさせてもらいました。現状最新モデルは『MS-J1: ルートファインダー』のハンディライトです。皆さんにお使い頂いている『MS-i1: エンデュランスモデル』のヘッドランプがあり、そのバッテリーを使ったMS-J1。

西:新しい形(K)の第一弾(1)なのでMS-K1と付けてます。

吉:格闘家でもなんでもないんですね(笑)

西:明るさは620ルーメン。我々は10年前に20ルーメンからスタートしてるんです。そこから31倍。MS-K1の一番の特長はハイブリッドモデルです。『ハイブリッドとはなんぞや!?』と言いますと、“充電池”と“乾電池”が併用できる仕様になっています。今回は別売になりますが、専用バッテリー『MS-LB2+』の充電残量が無くなった時、単四電池3本でも使用することが出来ます。

萩:ちなみに、これまでもハイブリッドモデルってあったんですか?

西:milestoneのヘッドランプシリーズの中に、『MS-H1』、『MS-H2』というモデルがあります。意外に乾電池を好まれる方も結構いるんです。アドベンチャーレーサーの方とか、海外で充電する環境がない場合、単4電池は世界共通やからどこでも買えるということで。

吉:乾電池の方が、フル充電するよりもバッテリー寿命は長いんですよね。そこもメリットですよね。

西:明るさはリチウム電池の方が明るく出力出来るんです。乾電池の方が長くもつ。どちらが良いか、これはお客様に選んで頂こうということで、別売になっています。もちろん昨今の円安の影響を受けて非常に厳しい状況が続いているというのも別売にした要因の一つです。

西:今までのHシリーズは充電池が付属されていたんですけど、予備バッテリーは販売してなかったんですよ。予備としてはこれまで乾電池しかなかったんですけど、今回MS-LB2+が発売されました。

吉:「+(プラス)」がついているのは?

西:MS-LB2に「+(プラス)」が付くことによって、容量800mmAだったものが1,000mmAになりました。また、USBがタイプBからタイプCになりました。タイプCになったことによって急速充電が可能になりました。もちろん、これまでH1、H2を使って頂いてた方もお使い頂けます。

吉:それはうれC(シー)ですね(笑)

西:価格は3,300円(税抜)です。

萩:「LB」はリチウムバッテリーの略ですよね。

西:そうです。点灯パターンとしては、白色が3灯、電球色が1灯、もう一回押すと白色と電球色のミックスになります。

吉:これMS-i1に似てますね。

西:i1と同じレンズを継承しています。トレイル上で見やすい照射の仕方をしているので。i1は後ろにバッテリーが付きますけど、こちらは一体型でフロントにバッテリーがつきます。i1ほど明るくはないですけど、重くはないし、価格的にも高くはない。

西:用途としては70キロくらいのレースとか、i1を持って行くまででもない場合に。重さもi1は175gありますけど、こちらは全部で90gにも半分くらいの重さになります。価格も6,300円(税抜)で半分くらいです。

二番目の特長としてエコノミーモードが搭載されています。1回押すと最大620ルーメンの30%の明るさで照射します。つまり200ルーメン弱。620ルーメンをガンガン焚いてしまうと2時間も持たないです。フィールドでそういう凡ミスをしないために強制的に30%でスタートします。長押しすると最大100%になります。一旦消して、次付けても30%です。

吉:逆に30%以下にしたい時は?

西:長押しすると、点滅するのでさらに長押しすると5%まで下がります。最大光量の30%というのが、無駄なく長時間照射できるバランスの良い明るさではなかろうかとmilestoneとしては考えて、このような設定になっています。あと、白色3灯と電球色1灯の切り替えも可能です。ベルトはサンセットをイメージしたカラーになっています。

吉:どんなアクティビティを想定して開発されたんでしょうか?

西:これはあまりにもバランスが良くて、トレラン、ハイク、キャンプとオールマイティに使えるものになっています。入門編でありながら中上級者も使って頂けるかと。この単四電池3本で4.5ボルトのタイプは、実はどのヘッドランプメーカーも出してるんです。単四電池3本は明るさと時間と価格帯とのバランスが一番良いものが作れるので。

西:明日は信越のトレーニングもしないといけないので、今日はこの辺で宜しいでしょうか。配信される頃にはだいぶ仕上がってるといいなと思ってるんですけど。9月に向けて頑張りたいなと思ってます。

吉:信越で西岡さんのペーサーする時は、MS-K1で行こうかな。

西:60kmやし、ちょうど良いと思います。俺もそうしようかな。頭にMS-K1で、腰にMS-i1。

吉:それも良いですね。走る広告灯ですね。

 

今回は「RUN+MUSIC」の二日後に興奮冷めやらぬ状態で収録しました。このイベントが回を重ねて、これからどう変化していくのか楽しみですね。

さて、いよいよ夏が始まりました。標高を上げて涼しいところへ早く逃げたいなあと、夏季休暇が待ち遠しいところですが、水分と塩分を補給しつつ暑熱順化して乗り切りましょう。

それではまた、次回をお楽しみに。

 

 

 

 

 

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