第5回:おしえて!マイルスト~ン「車窓から見えるもの」後編

2023/05/26 UP | POSTED BY milestone

・いちユーザーとして

 

西岡以下N:靴下履いてくれてる人を山やレースで見ると、あーわかってくれてるな(笑)と思う。

N:最初はヘッドランプや帽子から知ってくれたと思うけど、靴下もあるやん、て見つけて履いてくれてるのは嬉しい。

H:刺繍でロゴまで入ってるデザインって他にないですよね。

N:001から002で刺繍ロゴが変わってるの気付いてた?001には道標があって、002には無いんよ。

 

H:ほんまや。そして、ロゴが外側の目印なんですよね。

Y:最初意識してなかったので、知らずに内側にして履いてて、西岡さんに指摘されました(笑)。あと、002から部分的にコーデュラナイロンが入りましたよね。

N:つま先とかかとの負荷が掛かるところをより強くした。

Y:自分の場合、靴下は全部親指に穴が開くんですよ。ものによっては1、2カ月で穴が開くんで、凄い回転率なんです。左右ないものは入れ替えて両端の四箇所に穴が開くまで履くんですけど、3、4カ月しかもたなくて。

H:早っ。そんなに破れるかな?

Y:下りを攻めてるからかな。それで、002を実際履いて走ったら、2,000キロくらいはもちました。半年くらい。もちろん個人差ある話なんですけど。1,000キロでシューズの方が先にボロボロになったりしますから。

N:2,000キロもなかなかの距離やけど。

Y:指が当たって破れる人は、是非試して欲しいです。買って欲しいからではなくて、いちユーザーとしてオススメできる。それと、脚が短く見えないし。長く見えるとはよう言いませんけど(笑)

H:自分は先が破れること滅多にないので(笑)単純に色で選びましたね。帽子のカラーバリエーションも豊富だし、合わせる楽しみもありますよね。

N:色合わせて履いてくれると嬉しいかな。決して安くないし。こだわって履いてくれてるのは嬉しいし、プレゼントとかにもちょうどええと思うねんな。

 

・走るから、分かること

 

H:ところで、生産地の奈良県広陵町は靴下の生産量が日本一なんですね。

N:日本で作れるに越したことはないし、自分の会社から近ければ近いほど良いし。で、あれば関西で、何かあっても行ける距離で作ってるのは安心で。OLENOさんの窓口になってくれてる能丸さんは、トレランやってはる人で。同年代で同じメーカーとしても話できるし。工場で撮影したメイキングのビデオにも登場してくれてはる。

H:走ってる方だとニュアンスが伝わりますよね。

N:それは大きいよね。そういう人達と一緒にモノづくりができるのは有難い話で。自分もそうなれてたから良かったけど。お陰様で先日のFUJI(ウルトラトレイルマウントフジ:国内100マイルレースの草分け的存在)も完走できたので。

H:お疲れ様でした。

N:内容的にも34時間でゴール出来て、上出来だったかな。靴下は新作の003を履いて何不自由なく快適で。自分の場合、親指と人差し指が当たって魚の目みたいになるのが、足袋型で回避されたし。

H:でも五本指はやらないんですか?

Y:五本指はめんどくさいって言うんですよ。今のところ自分が履いてるところが想像できないってファウンダーが言うてるので、なさそうですけど。ひょっとしたら(笑)

N:いつも自分のやり方は、ちょっと挑戦してみて、あかんかったら止めて、いけるなと思ったらもう一歩踏み込んで。ちょっとずつ怪我しない程度に、石橋叩きながらやってきて、靴下も第三弾まできたっていうところ。継続することが大事で、一発だけじゃなくてストーリーがあって、ちょっとずつマイナーアップデートしてやれるのが大事で、楽しいところ。履いてくれてる人やこれから買おうと思ってくれてる人に響いたらいいなと思ってやってる。第四弾は五本指になってるかもわからん(笑)

H:自分は五本指にこだわってた時期もありましたけど、足幅広めの靴を履き続けて、足指の間がそれなりに広がってきたら、靴下はなんでもよくなってきましたけど。

N:毎回、靴下の場合はサンプル製作を何度も繰り返して、一発目から「これええやん」はまずない。002を作るときに変化をつけようと思って、足裏に滑り止めのシリコンを付けたサンプルを作ったんよ。

Y:滑り止めのアリなし問題ですね。

N:アンバサダーのサクさん(櫻井洋一郎さん)が「からすてんぐ100」(島根県松江市で行なわれている、己の煩悩と向き合う草レース)を走るからってテストしてくれて。100マイル完走したら「足がこうなりました」って画像を送ってくれて。

 

H:水ぶくれが、えらいことなってしまってますね。

N:グリップが効きすぎたんかな。靴の中で多少遊びがあった方がええんかなって。

H:やっぱり地形に勾配があると、シューズの中で動きますよね。

Y:摩擦があるので止まり過ぎるんですよね。

N:サクさんが身をもってテストしてくれて、ナシにして良かったと思う。

N:自分は滑り止め付きソックスも嫌いじゃないし好きな口やけど、milestoneとしてはナシでええかなと思って。

H:滑り止め付きの新品はグリップし過ぎるから、使い込んでヘタってきたくらいが丁度良いって言うのを聞いたことあります(笑)ほんま好みでしょうけど。

Y:このソックスの長さは絶妙で気に入ってますけど、デメリットが一個だけあるとしたら、特徴的な日焼けの跡がつきます。くるぶし下の丈のスニーカーソックスを履いた日には、履いてないのに履いてるかのように見えます。

H:milestone焼けですね。

N:どこのソックス履いても焼けるやん(笑)

Y:帽子やナッティショーツ、オニオンフーディに比べたら、あんまり「脚光」が当たってないかもしれないけど、ソックスはだいぶ優秀やと思ってます。

H:足元の方も照らしていきましょう。

N:ヘッドランプメーカーだけにね(笑)

ランニングする上で、いちばん大切な道具がシューズだとすれば、身体(足)との間をつないでくれているソックスは、よく考えると意外と重要なアイテムかもしれないですね。

足の形は人それぞれで、自分の足に合うものに目的を掛け合わせて選ぶとなると、必ずしも履きたいカラーのシューズを履けるわけではなかったりもしますよね。そんな時にはソックスが、コーデをつないでくれるかも。

新作の足袋型を待ちつつ、次回もお楽しみに。

文・構成/萩原 健

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