第10回:おしえて!マイルスト〜ン「山で”はやく”動くなら」後編
2023/10/30 UP | POSTED BY milestone
・塔丸(とうのまる)での撮影
西:今回のグローブは良いのができたね。それをみんなに見てもらいたいなと思って。
吉:良さをちゃんと伝えたいなということで、Natty ShortsやOnion Hoodyのようにプロモーション動画を撮ろうと。
Natty Shorts PV
Natty Shorts PV
西:なかなか二人で伝えきれへんから、プロのカメラマンをお招きして。
吉:handson gripで生産管理されてる多田さんにモデルを依頼して、ご夫婦で出てもらいました。
西:モデルをお願いしたいなと思う方は、魅力的な人、スタイルのある方を選ばせてもらってて、過去に協力してくれた方達も皆そうで。作品に残るというのは、お互い嬉しいしね。
西:工場での製造工程と実際に使ってるフィールドでのロケ撮影をまさかの1泊2日の弾丸ツアーで(笑)。今回で三作目となるmilestone original PV。構成、撮影、編集など全てを担ってくれている ラカビーこと太田黒監督は九州は福岡在住。
西:撮影の為、香川まで来てもらいましたが、あいにくの雨予報で。現場に着くと凄くガスってて、グローブの撮影やから、寒さも演出できるほど雨がええ雰囲気で。逆にラッキーやったかな。どピーカンよりも。
吉:山へ上がるとめっちゃ霧が出てて寒かったんで、汗めっちゃかいてしまうよりは良かったですね。
西:外での撮影は、ほんまわからへんから。いつもなんやかんやで恵まれて、結果的には良い撮影ができて良い動画になってる。多田さんご夫妻並びにhandson gripの皆々様、そして監督のおかげで。聴いてますか?ありがとうね!
萩:これ音声コンテンツじゃないです(笑)撮影は地元の山で?
吉:塔丸(標高1713m)という山です。
西:剣山の向かい側。多田さんがよく行ってはるローカルな山やからモデル兼ガイド役で。
吉:ちょっと登ったら稜線がバコーンと抜けてて。百名山の剣山が一望できるんですよ。
剣山を見ながら稜線をダーッと走れるところだったんですけど、悪天候により途中で引き返しました。監督も引きの絵を撮りたいからドローンを飛ばしたんですけど、なかなか良いのが撮れなくて、霧の中にドローンが消えて行くから、ドローンを失いそうで大変でした。
西:使われてるのは一瞬やったな。その一瞬だけでもドローンの絵が入ってたらええし。
吉:抜けもいいし。
西:オープニングの車のとこも良くない?おお!ってなる。
吉:是非、音付きで(ボリューム全開、笑)見て欲しいんですよね。音と映像の切り替わりがピタッと合ってるから。
西:それではmilestone presents… 『Fast Trail Glove PV』を下記のリンクからどうぞ
西:一応、監督の説明をさせてもらうと、監督は私の大好きなヒップホップのいろんなアーティストのミュージックビデオを撮ってる方で。その時から作風に惚れ込んでて。NORIKIYOとMACCHOの作品『俺達の唄 feat. MACCHO』が阿蘇の大自然の中でラップしてるんやけど、めちゃめちゃかっこええねん。
西:ラップが良いのはマチガイナイけど、何よりその映像がめちゃくちゃいいねん。誰なん撮ってるの?って共通の知人を介して紹介してもらったんよね。
吉:撮影に関しては、なんの不安も無いですよね。監督の体力以外は。笑
西:山やってらっしゃる方ではないので。ちょっとオーバーウェイトなところがあるから。監督聞いてますか?(笑)
吉:milestoneから発注が来たら、毎回死ぬ覚悟で来ると言うてくれてますけど。
西:お互いのことも、どういうものを求めてるかもわかってくれてるから、もう極端な話、全部任せてても大丈夫なくらいで、いつも期待値を超える150%くらいで返って来るからね。
吉:今回撮影に立ち会うのは初めてだったんですけど、びっくりするのは、監督の頭の中に細かい絵コンテが撮影前にあって。撮影中は、コンテのあそこを撮ってるのかなくらいなんですけど、つながったやつを見たら、絵コンテと一緒なんです。
西:監督は絵コンテから撮影から編集まで一人でやってるわけ。他のプロのカメラマンには、全部一人でやってるの?それはなかなか無いよってよく言われる。普通は分業でやるからね。貴重な人です。撮影は基本、監督と、僕がスチール写真を撮って。milestone_TERADACHO店長の吉田氏は荷物持って。
吉:歩荷です。
西:ヨッシーは今回初めてやったけど、モデルさんの髪が乱れたら直してくれたり、お互い気づいたとこを出し合えたら良いチームになるんかなって。次の作品もそうやって撮っていきたいね。
・正しい脱ぎ方
西:一日目に山で撮影して、帰ってきてからhandson gripの社員の皆さんとも懇親ができて。
吉:翌日朝から、皆さんにどうぞどうぞいうてもらって工場内撮影させてもらって。
西:その製造工程の映像のクオリティもヤバいから。映像と音源がリンクしてるわけ。
その日の夕方、セレクトしたアウトドアギアを置いてはるお店のお客さんも一緒に、グループランにゲスト参加させてもらって。
西:MS-i1とかヘッドランプを付けてもらってみんなで海沿いを走って。クラフトビールも売ってあって。残念ながら飲まずに大阪へ帰ったんやけど。
吉:作り手と地元のお客さんがつながってて、一緒に走れるのって良いなと思いました。寺田町ジョギングクラブを始める前やったし、良い未来が見えた気がして。一緒に走って、一緒に飲んで。多田さん含め速い方もいてはるんですけど、ショップに釣り具も置いてるから、普段、釣りをしていて全然走ってない方やいろんな層がいて。milestoneが来るからということで集めてくれたみたいでしたけど。
西:充実の弾丸やったな。
吉:補足ですが、そこで教えてもらったんですけど、濡れて指先を引っ張って脱ごうとすると、どんだけちゃんと縫製してても、縫製の糸ってそんなびょんびょん伸びるものじゃないから切れるんです。
西:結構切れるな。そうやって外してまうし。
吉:補強の糸も入れてくれてるんですけどね。指からぐっと引っ張るとブチって切れるんですって話したら、それ脱ぎ方間違えてますよって言われて。
吉:正しくは手首の履き口を持って、ぷるんて裏返して脱ぐんですって。これが正しい手袋の脱ぎ方らしいんです。この脱ぎ方だと糸が切れたりしないからって。
萩:生地は伸びるけど、糸は伸びないから、糸が切れちゃうってことですね。
吉:そうなんです。例えば、走りながら片手にポール持ってる時、口で噛んで引っ張るとブチブチいうてたんです。
萩:口で脱ぐ時も、手首からですね。
吉:ですね。岩魚の皮をはぐ時のように(笑)
西:脱ぎ方なんて誰かに教えてもらうことないから。そんなんも勉強になったなと思って。これもお客さんに伝えなあかんね。
萩:愛用して長く使ってもらいたいですもんね。
西:そんなFast Trail Gloveはいつ発売やっけ?
吉:11月3日(金)祝日からの予定です。お近くのトレイルランニング専門店さんにてチェックしてください。
西:このコラムがアップされてるころには、動画や情報も出てる頃かな。
西:価格は、6,900円(税別)
吉:カラビナが付いたけど、値段は変えませんでした。
西:ええと思わへん?
萩:思います(笑)
今回は新商品『Fast Trail Glove』について、おしえてもらいました。暑い暑いと言っている間に、指先の冷える季節がもう近づいて来てますね。
行動食を食べたりスマホを操作したり、雨を防いだり寒さを調節したり。ランニング中の「速く」動いてる時に、立ち止まることなく「早い」動作に対応できる、使い勝手の良さそうなアイテムです。
濡れた手袋が泣きたくなるほどキンキンに冷えた辛い経験も、これでようやく良い思い出になりそうです。
ではまた、次回もお楽しみに。
文・構成/萩原 健